戦隊ヒーローが裏で握ってるかもしれない
世界滅亡10時間前、ラブホテルで過ごす人々
読んでからあらすじ見て気づきましたが、どの話も同じラブホテルに居る設定なんですね。世界が終わるまであと10時間という時に、不倫カップルや友人同士、交際10年の恋人同士など様々な関係性の人々が集うラブホテル。もはや「自分だったら…」と想像に及ぶ感じのものではなく「こういう人も中にはいるかも?」くらいの感覚で読みました。たしかに、10時間前だとギリ、このあと死ぬ現実感がまだないかも…?
リラックス、easyeasy
身体にガタが来て、自覚のない節々の痛みや頭痛、倦怠感や痺れ。 中年は色々なものに慣れすぎている。 で、目を瞑らずによく考えるとそれってもしかして?という原因の深読みをしてしまい、不安に駆られたり。 そんな中年の悩みを体現するいわば逃避したい現実部分のアバターみたいなおっさんが主人公の漫画。(でも弁護士!) 助手の女子が可愛い✕遠慮ないのでとても良いです。 そしてきっとこれ読みながら全部やってたら多少なりとも老化を遅らせられる気がする!やろう!
親友と異世界転生
※ネタバレを含むクチコミです。
友達として大好き
3巻以内完結漫画のオールタイムベスト。 破天荒ギャルと真面目生徒会長のデコボコ(ラブ)コメディになりそうなところを、最後まで「友達として大好き」のタイトル通り忠実に"友愛"を描き切った。 沙愛子に友達の規則(対人コミュニケーション)を説いていたゆい君が、いつの間にか沙愛子からも学んでいき、対等な関係性になっていくのが好き。 脇役の生徒会メンバーもみんなキャラが良くって、運動会と文化祭の回は何回読んでも泣いちゃう。
自縄自縛おじさん×自由奔放JK #1巻応援
「東京最低最悪最高!」「おちてよ、ケンさん」の新鋭・鳥トマトさん原作、『とりま、風呂いかね?』『水族カンパニー!』のイシイ渡さん作画で綴られるホームコメディです。 東大数学科院卒で生命保険会社に勤める吉住寛治(40)。 社内恋愛はリスク。 国内旅行も交通事故リスク。 一番のリスクは長生きする家族。 と、あらゆるリスクヘッジをして独身で安定した生活を送る日々。 そんな彼の初恋の相手だったのが、寛治とは対照的で自由闊達な唐草マリア。そのマリアの突然の訃報により、寛治はマリアの娘である璃透(りすく)と出逢って彼女と暮らしていくことになります。 寛治は公認会計士などと同レベルに資格取得が難しいとされるアクチュアリーであり優秀で仕事ができますが、一方で働いてお金を稼いでそのお金でエネルギーを摂取してまた働く、毎日帰ってお風呂に入って寝るだけという生活をどれくらい続けるのだろうという疑問も内心もたげていました。マリアの血を色濃く受け継いで自分の自由意志に忠実に生きる璃透の存在が、そんな寛治の日常を大きく変えていく化学反応が見どころです。 "Risk is Opportunity(危険は可能性)" というマリアの言葉は、人生を生きる上で大事な言葉だと思います。人間の心理は安定を求めてしまいがちですが変化こそが世界の条理であり、変わり続ける環境に適応して成長・進化していくことこそが生きていくことに繋がり、また自分のみならず周囲の幸せにも続く道へと繋がっていきます。 また、このコマを始めとしてイシイ渡さんの絵も大変良いです。シンプルにマリアや璃透がかわいくて魅力的なのはもちろん、絵と物語というそれぞれの歯車がガッシリと噛み合って相乗効果を生み出しているのを感じられます。 3話のオートコーヒーブレイクマシーンの件などギャグシーンも面白ければ、大輪廻バックブリーカー教編における新興宗教団体の解像度の高さは鳥トマトさんの持ち味がよく出ていると感じられます。笑える部分、考えさせられる部分、沁みる部分の配合が絶妙です。 稲村ヶ崎の断崖絶壁の住居、住みたくはないですが毎朝絶景を眺めながらしっかりと淹れた美味しいコーヒーを飲むのはちょっと良いなと思います。 また、『俺のリスク』執筆前に描かれたという外伝的短編「マリアゲーム」が単体でもあまりにも最高なので、ぜひ読んで欲しいです。特に百合がお好きな方には。
ロスト・ラッド・ロンドン
BD風の絵柄…だけでなく、時間と空間を切り取った漫画表現も素晴らしい。クライムサスペンスとしてのハラハラする展開に加え、ユーモアやセリフのリフレインなどの演出も作品としての満足感を高めている。 ひとりで生きていたアルとエリスがお互いの支えになっていく、人生の中ですれ違った瞬間がその後の生き方に影響を及ぼしていく、という関係性。 エリスが医者から言われた「弱さは恥ではない」という言葉をそのままアルに受け売りするシーンにエリスのキャラが現れていて好き。
急がなくてもよいことを
じんわりと余韻の残る随筆集。「おてがみ」「ひとごと」「急がなくてもよいことを」「夏休み」「海」あたりがお気に入り。 漫画的表現と写実的表現とを行ったり来たりするような絵柄。
この鍋はあと2回の変身を残している #1巻応援
『めしに導かれしエルフ』の柚子桃さん&司馬漬けさんのコンビによる、新たな飯テロマンガです。 新入社員のみやこが、会社で憧れていた先輩・つばきとルームシェアをするようになるという社会人女性同士のちょっとした関係性もありながら、メインは食に置かれています。 この作品の恐ろしくて素晴らしいところは、紹介されているお取り寄せグルメはすべて実在しており、その気になれば頼めてしまうことです。そして、またすべてが美味しそうに描かれているのですよ。 最初が覚王山フルーツ大福弁才天から始まっているのが個人的にビビビと来ました。ジューシーなフルーツと求肥のもちもちとした食感のコントラスト、そこに乗っかってくる天にも昇るような上品な甘み、堪りません。 「『TAKUNABE』の極上生パスタで〆る国産牛もつ鍋チリトマト味」も大変に破壊力が凄まじいです。ビールの温存の仕方や、付属の生パスタだけでは〆が飽き足らずリゾットもやってしまうあたりは解釈一致です。 大人が楽しいのはね、こういう瞬間ですよね。いくら豪華なご飯でも、ひとりだと食べられる量も限られるし味気ないものです。しかし、気心の知れた誰かとならシェアしながら少しずつたくさん食べれますし、美味しさも何倍にもなります。みやことつばきは、性格的にも生活レベル的にも一緒にいてとても馬が合う感じがいいですね。片方だけがお酒は全然飲めないとかだと遠慮してしまうものですが、そういうこともなくハイボールやビールやワインをどんどん開けていく姿は爽快です。 今年は既に花粉も飛散しており、外に出るのが辛いという同士の方も多いことでしょう。そんなときは、この作品を読んで美味しいものを取り寄せて食べることで気分を晴らすのも良いのではないでしょうか。 グルメマンガに出てくるお店はいつも都会ばっかりでずるい! という地方の方にもお薦めです。
武田勝頼の感想 #推しを3行で推す
・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 初めて読んだのは多分小学生くらいの時だが読むたびに新しい発見がある。これある程度年取ってからの方が面白い。 ・特に好きなところは? 高坂昌信の改革案後の話。長篠の戦いで負けた武田を復活させるための案を高坂昌信から聞いた武田勝頼の心境だな。親類衆との付き合い、組織の若返りを図りたいが今までの組織の変化させることの難しさ。刻一刻と悪くなる状況で手を打ちたいがどうにもならない。配下の裏切りなど全てが悪い方向にいってしまってる ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 歴史の勉強よりも偉大なる先代を持った会社組織の末路という感じで読むのもおすすめです
半端な鬼と人とのピュアなラブ
悩めるふたりの行くすえを見守る感じがとても良いです。 同性愛を禁じられたものとして考えられ始めたのは文明開化のちキリスト教的考えが広まったあとと聞いたことがあるので、江戸時代を舞台とする本作はBLだけど、作品の世界的にはそういう趣向の人もいるよねという受け入れられ方なんでしょうか。 現代ものBLによくある「男同士なのに」とか「周りの目が」のような、男女の仲では描かれないオプションがなくなるので、感情の寄り道が減っている感があります。 見世物小屋や鬼の話もあるので、むしろ、それがあると話が複雑になりすぎていたかもしれません。 BLでよかった。 酔っ払いの輩の絡みに対して、「自分の体一つでこのトラブルが解決するならシンプルでしょう?」という考え方をした壱が印象的でした。 弟を守るための方法としてそう教わったんだからそう思うんですよね。自分の体を安売りしないという気持ちが、すっぽりと存在していない。
現代語訳(監修付き意訳)+漫画で読む、枕草子と紫式部日記
時代背景も描かれているので、つらつらエッセイとして読むだけでなく、より情勢が分かっておもしろい。 意訳が含まれているので、このノリはちょっと違うなとなる人もいるかもしれない(作者もあとがきで書かれている)。 初出仕時のショックから5ヶ月実家へ引きこもった紫式部、敵対派閥のスパイと同僚に心にない噂をされやはり引きこもった清少納言。 そのあと再び出仕できているので、二人が優秀だったから許されたのかもしれないが、ずいぶんと休みに対して寛容だったんだなあと驚いた。 そして比較して読むと、清少納言と紫式部、物事の書き記し方の違いがとてもよくわかる。 作中では清少納言がポジティブ、紫式部がネガティブ。 読んでいて気持ちいいのは清少納言のほう、親近感を抱くのは紫式部のほう。 「昔の人もそう思うのね、興味深い」となるほうと、「そういう事態はほんとに嫌ね、辛いね」となるほう。 をかしとあはれの文学とか習ったような。 書いた人たちだけでなく、1000年前のものが読めるように、研究して残してくれた過去の学者さん方にも感謝。 彼女たちが読んでいたと記されている、消えてしまった昔々の作品が奇跡的に出てきたりしないかな。
ゾンビ映画愛が強すぎる映画部
せっかく映画部が舞台の話なのに、部長の胸がでかすぎるのがかなりノイズ。ゾンビ映画オタクでその話ばっかりする変な人、というだけでしっかりキャラ立ちしてるのになー。主人公?がめっちゃモブな見た目なのがおもしろい。
コミュ障で軍神なDKの異世界転生
※ネタバレを含むクチコミです。
児童養護施設に至るまでの凄惨な体験
※ネタバレを含むクチコミです。
サルまんで好きなネタ何?
今読んでも「漫画の解像度エグ…!」ってなりますね
好きなキャラや思い出とか
※ネタバレを含むクチコミです。
勇者の命をこっそり狙え!
※ネタバレを含むクチコミです。
人間vs化け物の陰陽バトル
※ネタバレを含むクチコミです。
正しいワンピース
テンポ感とか演出過剰な感じも相まって露悪的に見える。本当の意味で理解することはできないけど辛い漫画だ。
最高の"初恋"マンガ
とあるひとりの少年の、初めての恋をこんなふうに表現するなんで、鳥肌が立ちました。粘菌にしか興味がなく、かわいい女の子が転校してきても一切関心なし。しかしある姿を見た瞬間、まさに稲妻が走ったような衝撃。粘菌好きという要素も生かされてて(多分)面白かったです。ただ、漏らしたまま告白はさすがにはやまったな。
定番を外さない魔界学園ファンタジー
※ネタバレを含むクチコミです。
鬼の子孫VS桃太郎の子孫 ド迫力バトル
※ネタバレを含むクチコミです。
「アメコミ風ヒーロー」マンガの新たな良作!!
※ネタバレを含むクチコミです。
戦隊モノに限らずヒーローものは必ず敵がいて、それらが悪巧みするのを防ぐことで被害者を助け、世界を守るのがヒーローだと思う。 だが、実はヒーローが裏で敵と結託していて、あらすじが最初から出来ていたら? 悪者成敗の実態は産業として成り立っていると知ったら、そんな戦隊ヒーロー(実質国防軍?)は正しいのだろうか。 そして悪役は何故黙っているのか、何故悪役は悪になったのか。 などなど、本作では悪役を演じている彼らは一度侵略に失敗して敗れ、その後その罪を問われて結果としてヒーローに支配された関係が出来ていた。 日々の暮らしがある意味担保になっているとはいえ、これでいいのか?と考える悪役が出てくるのは当然のことだが、力で押さえつけられている現状を打破できないのも事実。 じゃぁどうするんだ!というのが本作の面白いところ。 そしてコレはヒーローが実は裏で握ってるあくどい感じのやつらでしたー!で終わるような浅い話でもなかった。 まだ読み途中ですが、1人1人の裏の話や、素顔の見えないヒーローの新陳代謝なども含め非常に濃ゆい物語になってますねー 作者が春場ねぎ先生ということで、『五等分の花嫁』の後にこんなプロパガンダ的な戦隊モノを生み出しているのも面白いです。