複雑な心理模様とアブ…
カワイイの向こう側に透けるブラックさとキモさ(いい意味)
まず、めっちゃカワイイ。 それは何を置いても第一に来る。 月での異常な労働環境で働いてきたがリストラになり地球に来たふわみ。 この表紙のピンクの髪のうさみみのカワイイ生き物がふわみである。 部屋に転がり込んできて居候するという伝統的なドラえもんスタイルから始まるが、ブラックすぎる環境にいたせいか、不憫すぎるほどに従順で一生懸命で身も心も過剰に社畜だ。 なぜなら働かないと、溶ける。物理的に、身体が。 普通に不憫だとただかわいそうに・・となるが、ここまでくると超カワイイ。 不憫カワイイ。 社畜力53万と言われてもおかしくないくらいに価値観の違う社畜で完全に異文化交流だ。 世紀の発見である月の住人に部屋の掃除をさせご飯を作らせる。 しかも本人はそれを至上の喜びと捉え感謝している。 こんなの狂ってる! でもカワイイのだ。 だからオールオッケー。 社畜とは何か、その行き過ぎた行為の現代社会の闇の一端に触れたような触れてないような、そんな気になった。 もしかしたら働きすぎな現代人への警鐘をカワイさに包んで鳴らしてくれているのかもしれない。 個人的には、体の一部が大きくあるキモさとデフォルメされたへたったウサギっぽいところが好きです。
名作はいつ読んでもよいですね
ぐうたらな高校生の晋平が、密かに憧れていた女教師絵理子と結ばれるまでの、手が届きそうでなかなか届かない恋愛ドラマ。教師と生徒のいわゆる禁断の恋ですが、それほど過激な性描写はなく、思春期に入った中学生や高校生くらいが読んでもよい内容です。
胸がぎゅーっと締めつけられる
心震える内容ですが暗い話ではないのでぜひ読んで頂きたいです。作者の琴葉とこさんが中学生の時にウェブで発表していた作品を、2年かけて描き直して単行本化したそうです。序盤は「メンヘラちゃん」「病弱ちゃん」「けんこうくん」のほのぼの日常漫画ですが、4コマ漫画よりストーリー漫画のページが増えていくにつれて胸がぎゅーっと締めつけられるようなお話になってきます。いつも死にたいと考えていたメンヘラちゃんが生きることを徐々に受け入れていく過程で、病弱ちゃんもけんこうくんも悩んでる様子が描かれているのがいいなと思います。
げんしけん読んでた人はみんな悶て死ぬ
感想だと語ることが多すぎるし、まとめられないから皆で語りたい。個人的には地獄
セックスピンチヒッター
セックスピンチヒッターという発想はすごく面白いと思った。セックスに自信がない男のために、その代わりを果たすという仕事。確かにこういうのって実社会でも需要はありそうですね。男性にとってセックスのテクニックはなによりも自尊心につながるからそれだけ重要なものなんですね。
貴方はどこまで耐えられる?痛みの遊園地へようこそ…
思わず「痛いッ!」と叫んでしまうようなエピソード集。見たら絶対に後悔するとわかっていても読んでしまった。視覚に訴える形で、切り傷、すり傷、打撲、ヤケド、骨折などあらゆる痛みを疑似体験できます。各章ごとに「痛みレベル」が増し、読み手が耐えられる限界を配慮した優しい(?)構成になっています。ホラー漫画家・御茶漬海苔氏ならではの恐怖の一冊です。
笑いのセンスが新しい読切!
※ネタバレを含むクチコミです。
平凡な日常の裏側
幸せでありながら退屈さも感じる毎日を送っていた主人公がある出会いをきっかけに変化していくお話です。平穏に見えていた生活が実はそうではなく、幸せって何だろうと思ってしまいます。状況に流される主人公がもどかしくもあるのですが、そういう危うさに惹かれていく展開にドキドキします。
読んだことない世界観! #読切応援
とにかく描き込みが凄くて、とにかく読んで楽しい気持ちになる読切。 未知の生物だらけになってしまった地上から逃げ、人類が地下シェルターで生活をはじめて千年。修学旅行で地上へ来ていた真面目な女学生・スズキさんは、同級生の手により崖から突き落とされてしまう。しかし崖の下で魔物から助けてくれた男子学生二人組に出会うことで、閉ざされた地底にいたらわからなかった、世界の広さを知る、というお話です。 面白いのが、男子2人(ホンダとカワサキ)が地上にいる理由が、千年前の日本で描かれた「ヤンキー漫画」の続きを探すためで、彼らはその漫画を「古代の書物」として扱っていること。でも、漫画を読んで心が躍ったり震えたりする様子は、今と全く変わらない。千年後の子供達と、やっぱり漫画は最高だよな!という気持ちを共有できたようで嬉しくなりました。 すごいデビュー作だなと思います。次が楽しみ。
大好きな兄への想いにゆらゆら揺れる
血のつながった兄・ゆうまへの恋心に、許されないと思いつつも他の女が近づこうものなら脅迫もいとわない妹のゆうな。しかしあるきっかけにより、たとえ兄妹でも許されない恋など無いんだという思いに至り、ゆうまへ気持ちを伝えようとするが… 最後はちょっとびっくりだけど切ない結末でした。
リア充ではないが一国一城の主
主人公の鍵山はけしてリア充ではない。 だが非リア充であるともいいがたい。 少なくとも鍵山には自分が王様である居場所がある。 けしてニートとか引きこもりというわけではない。 大学院に通学し研究に勤しんでいる。 やたらと教授を怒らせているけれど。 コミュ障というほどでもない。 ゲーム仲間の友人も、飲みに誘ってくれる先輩も、 付き合いたくてアプローチしている同級生女子もいる。 たまたま運や都合が悪く、上手く行かないことが多いけれど。 極端に根暗だとか精神的異常者でもない。 カバの置物や炊飯器、換気扇と会話したりするけれど。 裕福でもないが飢えに苦しむほど貧乏でもない。 冷蔵庫内の余った食材を使いきろうとして 完成した謎料理をまえに躊躇したりするけれど。 アパート内がゴミ屋敷とか汚部屋とかになっている訳でもない。 掃除や整理整頓にいそしむこともある。 主にレポート提出に追われているときなどに限るけれど。 何かを達成するために、今は苦労に耐えている、 というわけでもない。 かといってけして自堕落というほど無気力でもない。 そんな普通の若者?の主人公・鍵山の、 1K(6畳)バストイレ付きのアパートでの生活 「のみ」を舞台にした漫画。 たとえ6畳1Kであろうとも、 たとえ学生バイトの身分であろうとも、 一国一城の主だ。 だから自分の城のなかでは自分をさらけ出す。 炊飯器や飲みかけの酒瓶であろうとも、 自分の意を汲んだ会話が成立?している。 スマホは色々と導いてくれる。 多少は意に反した結果となって、 自虐的に無理矢理自分を納得させていたとしても。 そんな6畳一間での鍵山の生活を見ていると、 「とにかく頑張ろうぜ、 オレも偉そうなことは言えないけれども。」 と思ってしまう(笑)。
ただひたすらに兄妹がチュッチュ
「兄妹なのにキスしたら犯罪だよッ!」 「そうなの?じゃあ一生犯罪者でいいや…」 「じゃあわたしも共犯でいいよ…/////」 みたいなやりとりを永遠にやってます。 Twitterでちらっと拝見したことがあったけど本になってると知って読んでみた。犯罪かどうかでいうと、まあスレスレかな。完全に著者の性癖を漫画にしましたという感じが伝わってきますね。総集編、続きがあるみたいなので楽しみです。
ハートフルコメディだった
連ちゃんパパを読んで「ありま猛」に興味が湧いたので読んでみた。 あらすじにある通り自殺したサラリーマン・天地留男(あまち・とめお)の肉体に乗り移った天使が、天地になりきって生きようと奮闘するサラリーマンコメディ。天使が天地留男になりきって生活を始めるが、全く情報がないところから始めるため色々奮闘するが、ちょこちょこ「天地留男」の過去の悪行せいで問題になったりもする。 最終回も含めていい感じのマンガだった。連ちゃんパパのような内容では全くございません
現代の秘境で見たものは?!キャッチコピーは「心にググッとグンマ県」!
チバ県からグンマ県に引っ越してきた高校生が、恐るべきグンマの真実を知っていく物語です。 転校初日からグンマ文化の洗礼の数々が待ち受けています。 開かなくなる電車の扉、ヤンキー率の増加、からっ風のせいで自転車が進まないなどなど。 小学校のころにグンマに転校していった友達はグンマ漬けになって体質も変化し、今では水沢うどんを操って空中を飛ぶことが出来る能力者になっていたり、JKJという怪しい集団が登場したり、トチギとは交戦中という設定だったり、スケールのデカい嘘がたまらなく面白い。 かと思えば、上毛カルタ(聖典)のようなローカル知識をしっかりと取り上げていたり、グンマのPRにも一役買っています。 とにかく、グンマすごい!と思いました。
小学生のときすごく好…
小学生のときすごく好きだった1冊! キャラが可愛くて愛らしくてたまらない! 夢も笑もある漫画です!
犬になったけど君に恋してる
目が覚めると、自分が犬になっていることに気づいた男子。美少女の家にペットとして迎えられたけれど、その美少女はなんと男子が人間だったころに繋がりがあった、というよくある転生コミックです。読んでいて、一抹の寂しさもあって笑いだけではない複雑な内容でした。
当時の学生が皆憧れたムラマサ
剣の達人である高校生・通称村正を主人公にした、かなり性的にキワドイ漫画で、40年以上前の発表当時は大きな話題となった作品です。小池一夫氏原作のこの作品ですが、俺の空/宮本ひろ志と通じる部分があり、村正が全国行脚しながら、出会う魅力的な女性との精神、肉体的な交わりを通し物語が展開します。さすが小池原作だけあって、荒唐無稽な設定でありながら写実的な内容で楽しめます。
架空の球団の話だけどなんか見たことあるような気がする
1980年代の野球界がベースになっていると思われる劇画でスポーツ記者を中心に話が進んでいく。 身売りに出された球団を鉄道事業を行なっている会社が買収し球団経営に乗り出したり、新聞事業を行なっている会社がオーナーの「球界の盟主」と言われている球団があったりと、なんとなくわかりやすい内容になっている。球団のオーナー同士に確執や、ドラフトで色々あり米国への野球留学をしたピッチャーの存在などもありすごい楽しめた。 俺の好きな牛次郎/影丸譲也なので安心感はあったし、あらすじに書いている通りのプロ野球を「球団経営」という視点から描いた異色作だと思う。 ただ急な終わり方をしているのが残念だった
猫だらけの短編集
猫好きには嬉しい、猫だらけのファンタジー短編集です。 全部で5作品ありますが、表題作「くろねこタクシー」が一番お気に入りです。 猫の背中に小人を乗せ、タクシーのように走るお話ですが、黒猫の名前が「タクシー」と言うので、ちょっとややこしいです(笑)。 こびとのさくらと猫タクシーがとてもキュートで、なんとなくトトロのネコバスを思い出してしまいました。 他の話も雰囲気の良い短編ですので、ゆっくりした気分で漫画を楽しみたい時にちょうど良い一冊です。
理屈抜きに楽しめる少年野球漫画
8人しかいない島の野球チームに、ピッチャーの主人公が転校生として加わるという野球物語。 大変面白かったです。理屈抜きに楽しく、読んでいて主人公の大活躍がとにかく痛快でした。昨今の作品に見られる妙に屈折した設定が無く、少年野球漫画として王道の健全な楽しさに満ちており、読んでいると野球をやりたくなるような大きな魅力を感じます。 また同時に、瀬戸内地方独特の大らかな風土の魅力も伝わって来るのが嬉しいですね。 とだ勝之先生の絵のタッチは子供のころに読んでいた漫画のタッチと似ていて懐かしさを覚えます。
カリスマ政治家同士の純愛
BLとして萌えるかというとそうでもないですし、政治家に対して理解が深まるかというとそうでもないですけど、とにかく時代を感じますね、肩幅とか。 2人は国民公認のカップルで、同性愛を揶揄する者などひとりもいません。なんて平和な世界でしょう。今の日本からはかけ離れています。もはやファンタジーと言ってもいい。 面白いか面白くないかでいうと、面白いです。苦なく全5巻読めました。 ただ正直どのへんの方にオススメできるのか少々わかりかねます。平和なBLが好きな方かな?
ちかいの魔球と巨人の星の鎹となった黒い秘密兵器
巨人・大鵬・卵焼きの言葉に象徴される昭和の読売巨人軍の人気を指し示す1つの漫画が『黒い秘密兵器』です。 週刊少年マガジンで61年から先行して連載された「ちかいの魔球」は「巨人の星」に多大な影響を与えた作品として知られていますが、本作も後発の巨人の星に与えた影響は大きいものがあります。 本作は「ちかいの魔球」と「巨人の星」を繋ぐ“鎹”としての役割を果たしているともいえ、当時の時系列と同様に三作品通して読んでみると面白いはずです。 また巨人は伝説のV9前で人気チームであり長嶋茂雄氏は大スターではありましたが、王貞治氏はブレイク途上。 このあたりは巨人の星や侍ジャイアンツとも大きく違い新鮮味を感じられるところでしょう。
鬼滅の刃に登場する歌【江戸〜大正時代】
最近読み返していて、ふとみんなが歌っている当時の曲(愛唱歌・わらべ唄)が気になったので調べてみました。
複雑な心理模様とアブノーマルな性描写がエロくもミステリアスでもある。歪んだ想いって背景なかなか読み取れないから、気になって続き読んじゃうやつ。