ちびしかくちゃん

さくらももこのセルフパロディ漫画

ちびしかくちゃん
みかんのかんづめ
1年以上前

1巻の表紙が本家ちびまる子ちゃんの同じく1巻のパロディなのも最高です。かなりシュールな内容でこんなの本人じゃなきゃ描けないし、こんなふうに自分の作品で遊べるさくらももこってやっぱり天才だなって思いました。本家と同じキャラが登場しますが名前や性格がちょっと違っています。みんな自分の性格の悪さを隠しません。あの天使のように優しいたまちゃんが一番ギャップのあるキャラになっていて、人の不幸を喜んでいる姿はまさに小悪魔です。この世界でも毎週アニメのちびまる子ちゃんが放送されていて、こういう話はセルフパロディの醍醐味だなと思いました。

ミスミソウ 完全版

人間不信になりそう

ミスミソウ 完全版
名無し
4ヶ月前

このミスミソウですが、ギャグなしのホラーサスペンスです。押切蓮介氏がギャグ作家だと思っている人も多いと思いますが、実はもう一方でホラーサスペンス作品も描かれていて、その中でも群を抜いて陰鬱な漫画です。 主人公が周囲からいじめられるシーンや、信頼していた人間による裏切りなど、人間の醜さにスポットが当たっていて、自分の嫌な思い出がフラッシュバックするかのようです。 どこまでも後味が悪い、そんな怪作です。

インドへ馬鹿がやって来た

まずはやってみて、それから考える

インドへ馬鹿がやって来た
hysysk
hysysk
1年以上前

「インドになさそうなものを売ればお金持ちになれる」これは日本のベンチャー企業がアメリカの流行を日本に持ち込む「タイムマシン経営」と原理的には同じだし、ビジネスや経済の基本と言ってもいい。 違うのは計画がないこと。言葉も喋れないし、伝手もない。 我々はしばしば色々と計画を立てるが、結局やらずに終わることが多い。ほとんどの人がそうかも知れない。リスクが大きいとか、今じゃないとか、もうちょっと準備してからとか。 そういった発想をぶち壊して、とにかく何かを始めてみること、失敗にいちいちへこたれないことの大切さが描かれている。ポジティブ思考とも違う、生き物として強さ、しぶとさ。それを発揮せずに一生を終えるつもりか?と突きつけられるものがある。 漫画家だから漫画を売るのは分かるが、「次はうどんと漫才だ!」となるのもすご過ぎる。すごいんだけど、ある意味で「これでいいんだ」とも思えるので、閉塞感を打破したい人、勢いをつけたい人におすすめしたい(とはいえ若干のクズ耐性がないと読むのはきついかも)。

BABY BLUE HEAVEN

不器用な家族の再生物語

BABY BLUE HEAVEN
ルマンド
1年以上前

家族がテーマのお話です。登場する人たちが全員不器用なのがいいなと思います。家出して妊娠して帰ってきた妹も、家族の為に自分を犠牲にしてきた姉も、頑固な小説家の父も、みんな不器用です。実はそうなってしまった悲しい理由があるのですが…。不器用でもいいじゃない!人間だもの!と肯定してもらえる話でした。堤谷さんの絵柄がとても可愛いです。

神客万来!

異種属ホテルと「見える」女子 #1巻応援

神客万来!
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
1年以上前

職を失った海野みちるが妙な縁で出会ったのは、「人ならざる者」が訪れるホテル。異種属が「見える」みちるは客室係となり、抜群の気遣い力でお客の要望に対応していく……優しさに溢れる「異種属ホテル」で、今日は「あの人」が癒される! ◉◉◉◉◉ ホテルに集まるお客は、神話・伝説・民話の登場人物達。普段は「らしさ」を気にして素の自分を隠している彼らは、ホテルとみちるの優しさと機転で自分を解放し、満足して帰っていく。なるほど、確かにそういう事思ってそう!というお話にうなずくし、エピソードの結末は優しい気持ちになる。 ●タピオカ ●ジェンダーフリー ●ビューティケア といった女性漫画的な題材がファンタジーと組み合わされ、ちょっと斬新。白場を活かしたあっさりとした画面と相まって、とてもおしゃれで愛らしい作品だ。カバーも含め、紙の本で持っていたい感じがする。(私は電子書籍ですが楽しめましたよ!) しかしホテルの大女将の「鬼の子」という言葉から、物語は新たな方向へ。何故みちるは人外の存在が見えるのか、という疑問に関わる、ちょっと緊張感のある展開の予感。次巻が待ち遠しい!

月光

柔らかなポジティブさ

月光
ナベテツ
ナベテツ
1年以上前

イントロダクションで読者に与えられる情報から、何やら不穏な空気が漂う物語だと最初は思ったりもしました。ただ、読後感は爽やかな物であり、作者のストーリーテラーとしての手腕の鮮やかさを称えたくなるのではないかと思います。 実際、作者の他の作品を読んでも、ストーリーのフックの掛け方であったり、伏線の回収の方法であったり、上手いなあと感心します。 些か古い言い方だとは思いますが、「社会派」と呼ばれるような作品だと思います。前向き過ぎないポジティブさを感じる作品であり、ここ最近のこの社会の風潮とか出来事に疲れているなあともし感じている方に読んでもらえたら、なんてことを考えたりもします。

美味しんぼ

やはり勉強になる

美味しんぼ
名無し
1年以上前

山岡士郎の知識、味覚の鋭さに舌を巻きます。あそこまで舌が肥えている人が料理人にならずに新聞社に居る事は少々勿体ない気はしますが、東西新聞の「究極のメニュー」企画に携わることが彼の運命だったのだと思います。父親の海原雄山とは確執が有り許せない気持ちも分かりますが、士郎の並外れた味覚は父親譲り、雄山の血を受け継いだもので関係を切る事は出来ません。食べ物がメインのこの作品ですが、士郎と雄山、つまり家族間の問題もこの作品の大きなテーマになっています。食については驚くほど細かい内容が沢山出てきて一般常識以上の知識が得られます。食べ物関係の仕事をしている方には特に面白く参考になる様な話もあるのではないでしょうか。そうでなくても食は私たちの生活に無くてはならない大事な物、誰が読んでも興味深くとても勉強になる作品だと思います。

GS美神 極楽大作戦!!

古い作品だからこそ10代に読んで欲しい

GS美神 極楽大作戦!!
名無し
1年以上前

このマンガの始まり、時代背景はバブル経済の絶頂期。地上げなんかが横行していた90年代。カネさえあれば何でも出来ると日本人が大きな勘違いをしていた時代です。 21世紀の十代からすれば歴史の教科書で読んだことがあるかな、という程度の認識でしょう。 それだけに、今になって読むと異世界感半端ないです。下手な転生ものやSF、ファンタジーなんか太刀打ちできないです。 そして、作者の椎名先生の出世作で、当時の彼が「面白い」と思ったものを全部詰め込んだ作品です。 特に物語やマンガを書くことを目標としている人ならば、その情熱や、それとは裏腹の冷静な伏線回収、オチの付け方はきっと目標になるはずです。 同時期サンデーで連載されていた、「H2」や「らんま1/2」に勝るとも劣らない名作だと思います。 グラップラー刃牙と同年連載開始なんですね。

おれは鉄兵

ハリスの旋風70年代後半版!?

おれは鉄兵
名無し
1年以上前

端的にいえば、人の道を外れたような野生児、本能のままに行動する悪ガキの成長を描いた物語が『俺は鉄平』。アラフィフ前後の方にとっては思い出の漫画として記憶に残している方も多いでしょう。 特になにごとにも囚われぬ鉄平の自由さに引き込まれた方も多いはず。 視聴率は低迷したもののゴールデンタイムで放送されたアニメの主題歌は有名、軽快なリズムから“カエル、カエル、カエルのおへそに花活けて~それでもダメならダイナマイト、ドン”このサビの転調が印象的でした。 アニメは見たことがあるけれど内容は覚えていない、主題歌は知っているけれど内容は覚えてない方は読んでみることをオススメします。 『ハリスの旋風』を1970年代後半にアレンジしたような印象の作品です。

BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-

次世代ナルト

BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-
名無し
1年以上前

ナルトの息子ボルトをはじめとした次世代の忍び達の新たなる戦い。それぞれが親の能力や性格を受け継ぎ、先代に負けず劣らず、魅力のある世代になってます。「ナルト」をアニメ、漫画で親しんでいたファンは多いと思いますが、これを二番煎じだと思って読まないでいるのはもったいないです。

きのう何食べた?

遅まきながら

きのう何食べた?
kontokiirotomidorito
kontokiirotomidorito
1年以上前

ここで無料2話読んで、あ、これ、紙で読みたいと早速買いに。 初めての本屋さんだったので(他が開いてない)なかなか探せず検索端末でレシート出すと『スタッフに声かけて』 ……なんで?と思いながら こんな時にすいませんと思いつつ受け取ってレジへ。 ゲイ漫画が嫌い、とかじゃなく、昔からこの方の絵、あんまり好みではなかったのだが、ただの食わず嫌いだった模様。 ただ字が多い笑 そうかこういう人だったのかー。 ドラマは見ていたけど、いい配役だったのね、と改めて。 朴訥とした西島さんや拗ねる内野さんをフフフと思い出しながら読みました。 これから楽しみが増えた。

サトラレ~嘘つきたちの憂鬱~

サトラレの設定を活かしたスピンオフ

サトラレ~嘘つきたちの憂鬱~
名無し
1年以上前

「サトラレ」って似たようなタイトルの作品があったな〜と思って読んでましたが、これスピンオフに近い作品だったのですね。私はサトラレは読んでなかったのですが、とても面白かったです。 まず、主人公のサトラレ千景ちゃんは天才だけど、多くの人には心を閉ざしていて心の中で不安であったり悪意のある罵詈雑言を日常的に周りに発信しています。 でも何か憎めないというか、思考にシンパシーを感じました。ちょっと面倒な子だけどたまに友達を心から心配する気持ちが漏れ出たときなど、かわいいところがあります。 また、サトラレを全面サポートする同世代の子たちは公務員という設定で、子供と大人の間の何とも言えない10代後半の気持ちや考え方がとてもリアルです。 新たな仲間や、思いもよらない敵対者が出てきて、千景はさらに心を振り回され始めるのですが、それが全部周りに伝わっている設定、それを優しくケアする未成年公務員たち、斬新な設定と笑いうまく取り入れた素晴らしい作品だと思いました。

XEVEC

コンプライアンスは問題なし?

XEVEC
名無し
1年以上前

XEVECという名前で思い出しましたが、2011年に「コンプライアンス-絶対法隷都市-」で、いろんな意味で有名になってしまった原作をリメイクした作品っぽいですね。 細かい設定は変更されてると思いますが、より法定物理バトル要素を強めているようで、結局は屁理屈&力技の戦いになっていて、エンタメとして面白いと思いました。 現実の法律に照らし合わせている部分が数多くあるので、トリビア的にも楽しめました。 奇しくも現実世界においても、屁理屈みたいな解釈で法律を捻じ曲げたりする、この漫画みたいなことが行われている今、読むべき作品と言えるかも知れません。

恋愛不感症ーホントはもっと感じたいー【単行本版】

おもしろかった

恋愛不感症ーホントはもっと感じたいー【単行本版】
名無し
1年以上前

見た目が派手で遊んで見られる主人公とクールに見える不器用な上司との恋。絵がとにかく美しくて気になっていた作品です。ベタベタな恋愛漫画でもなく、エロ漫画でもなく、話として読ませる内容でした。不器用で純粋に生きている人に読んでほしい作品です。恋愛不感症というタイトルとはちょっと違う内容とも感じましたが、面白かったです。

ビオランテ

貴族の少女が過酷な運命に立ち向かう

ビオランテ
名無し
1年以上前

昔の少女漫画ですが、16世紀のイギリスを舞台にしたドラマチックな作品です。主人公のエルシーはある貴族の家に生まれた少女。エルシーは家族と幸せに暮らしていましたが、ある日突然に政治的な事件に巻きこまれ人生が大きく変わってしまいます。エルシーが彼女を敵視する勢力から執拗に狙われ、そのような生活の中でもエルシーは気高さを失わず、敵と戦おうとします。自分の身を懸けて他人を守ろうとするなど、少女とは思えないほどの勇敢さには驚かされます。エルシーの人柄に好感を抱いたり、助けたりする人が現れるのも理解できます。ちょっとご都合主義的なとこもありますが、引きの展開が上手い作品だと思いました。

ひかりの素足 宮沢賢治傑作集

宮沢賢治の高貴な魂がそのまま漫画に #1巻応援

ひかりの素足 宮沢賢治傑作集
野愛
野愛
1年以上前

宮沢賢治の世界、イーハトーブの世界がそのまま目の前に広がります。 自然豊かな景色は美しく、キャラクターは表情豊かで素朴に描かれた絵柄が宮沢賢治の世界観とぴったりで、違和感なく物語に入り込めます。 収録されている『雪渡り』『よだかの星』『ひかりの素足』は子どもの頃に教科書などで読んだことがある方も多いと思います。大人になってから読んでみると、自然との調和、自己犠牲の精神など宮沢賢治の高貴な魂に改めて深い感銘を受けました。 幻想的かつ土着的で、優しいだけではないイーハトーブの世界に是非浸ってみてください。

東京大学物語

自意識過剰な主人公

東京大学物語
名無し
1年以上前

ドラマで興味を持ち原作に入った口だが、原作の方が色んな意味において生々しく、はるかに面白かった。ルックス抜群にもかかわらず、遥と正対出来ず何かにつけ妄想に走ってしまう村上の自意識過剰な性格は、まるで自分の欠点を見せ付けられているかの様で、自分の生き方を見直すきっかけになった。

クールな御曹司と極甘同居

クールな御曹司と極甘同居

クールな御曹司と極甘同居
名無し
1年以上前

超イケメンの御曹司との、ひょんなことから同居を始めることになった柚希の、同居生活のはちゃめちゃな生活っぷりがブッ飛んでいて気持ち良い。イケメンで御曹司なら、誰もが一癖あるんじゃないかと思うけれど、実際の彼は意外にもナイスガイという展開なので安心して読めました。

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