ラジオドラマ「NISSAN あ、安部礼司」って日曜日の夕方に母親が夕飯作りながら聞いてたな〜くらいのぼんやりした認識しかないけど、それも私が実家にいた10年以上前からの話なので、こうしてコミカライズするくらいむちゃくちゃ人気な長寿番組なんですね!青木U平作品が好きなので読んでみました! 安部礼司=AVERAGE(平均、標準、なみ)という名前のとおり、ジャンルでいえばサラリーマンおとぼけギャグですね。ラジオリスナーじゃなくても他の青木U平作品と変わりなく楽しめる内容になっていました。ここんとこ脳みそを使う漫画ばかり読んでいたのでコタツに埋まりながら読むのにちょうどよかったです。日曜日の夕方にちょうどいい番組ってこういうことか〜と思いました。2巻も買います。
matchさんが同人誌やComic E×E、Dモーニングなどで発表した作品をまとめた短編集が遂に! 発売されました!! 初出が何年前か数えて遠くを見る作業は置いておきまして……。 『ゆる大罪』の作者としても有名なmatchさんですが、何と商業単行本はこれが初めてということで。しかし、タイトルに「1」と付いていることから、これから続々と出していただけることを期待してしまいますね。 表紙にもなっている「ハートのおくりもの」シリーズでは、少し特異なシチュエーションとして「互いに心拍数を把握できる百合」が展開されます。お互いがいつどんな時にドキドキしているのかが可視化される百合、天才的ですね。思わず好きなカップリングでそのシチュエーションを想像してしまいます。 しかし、その後に同じ世界観で主要人物を変えて描く「ふたつのラセン」は特に、甘々な百合だけでは終わりません。 matchさんの良さは絵の上手さ以上に、ここぞという決めゴマの演出力や、激情に駆られた時の表情です。思わずゾクゾクしてしまうような瞬間が訪れます。そこがもう堪らないわけですよ、ええ。 百合に限らず物語展開だけでも楽しめる独自の味があり、Dモーニング掲載の「不死身人間の就活〜ふっかつ!」はそれを堪能できる一般作品。 光だけでも、闇だけでも! と、キラ・ヤマトのように叫びたくなる方にお薦めの1冊です。
やしろ学さんの名前を知っている人は少なくても、「叢鋼-ムラハガネ-」や「夏と神輿と巨大怪獣」といった作品を覚えている方は結構いるかもしれません。 「叢鋼-ムラハガネ-」を読んだ時は圧倒的な画力に驚嘆し、すぐにでも連載が始まるかと思っていました。 その数年後、横田卓馬さんとの共作である「夏と神輿と巨大怪獣」が登場した時も「あのやしろ学さんが!」となりましたが、その後暫く音沙汰がなかったので何をされているんだろう、と思いながら10年近くが経ち、遂に遂に個人連載作品である『戦車椅子-TANK CHAIR-』が登場! どこへ行っていたンだッ チャンピオンッッ 俺達は君を待っていたッッッ やしろ学の登場だ――――――――ッ と叫びたくなる気分です。 最初はApple Books限定で知る人ぞ知る作品となっていましたが、マガポケでの掲載を経て、本日遂に単行本が発売となりました。 そして、肝心の内容ですがこれがまた最高なんですよ! まず問答無用で絵が良いです。画力はますます磨きが掛かっており、特にアクション描写は疾走感全開。魅せる構図も演出も豊富。ページを捲るたび脳から色々なものがドッパドパに溢れてきて気持ちいい! タイトルにある「戦闘椅子」のデザインもクールで、ロマンの塊。キャラクターについても、カッコいいキャラやかわいいキャラ、味のあるキャラが盛り沢山です。おまけページの騰子かわいい。 そしてまた、ストーリーの根幹となる設定が非常に面白いです。 「殺意を向けられている時だけ意識を取り戻す」兄のため、妹は最高の殺意を向けてくれる相手を探し求め続ける。 バトルマンガにおいて重要な主人公の弱点として斬新さもありながら、面白い駆け引きを生む制約としても秀逸です。 そしてまた敵を倒した後、束の間だけ取れる兄妹のコミュニケーションが良いんですよね。ここにも設定の妙が強く生きています。ダークさもありながら、根底にあるのが兄妹の絆であることで感情移入がしやすい作りになっているのも巧いところ。 バトルアクション好きの方も、そうでない方もまずは1話だけでも読んでみてください。言葉でなく心で「理解」ります。
舞台は神聖な力による病気の治療や吸血鬼の存在など迷信めいた現象が人々に信じられている世界。 13歳の少年モモはある書物を探して世界中を旅していました。 その書物とは、どんな病や人間も救う術が記されているという医術書**「アピスの書」**。 この作品はその「アピスの書」を求め旅するモモが各地で遭遇する事件を描いていく作品です。 見た目の可愛らしさから行く先々で女の子のような扱いを受けるモモですが、 実は彼にはある秘密があり、遭遇した事件を医者顔負けの医学知識で解決していきます。 そんな**医療ミステリー在が**壮大な世界観**を感じさせるファンタジー作品です! 1巻まで読了
内容はタイトルの通り、オタク女性が四人で一軒家をシェアしてみた実録記です。近い内容のエッセイ作品には『オタシェア!~エロゲ女子×腐女子×ルームシェア~』がありますし、フィクション作品であれば女性同士の同居ものはかなり増えてきました。 そんな中でこの作品が特徴的なのは「実践的」である点でしょうか。 作者の寂しさ(心とフトコロ)から来た思いつきを、仲間を募って形にするまでが、かなり詳細に綴られます。ルームシェア物件の借り方指南として参考になりそう! 四人暮らしの進め方、心構えなどは、「恋愛」から始まる同居とは違っていて興味深いです。恋愛が終わったカップルの心の持ち方にも、もしかしたら参考になるのかもしれません。 そうして進んでゆく四人暮らしは、『オタシェア!』や同居もの百合漫画と同様に、とても楽しそう。オタ活の詳細にはあまり触れられませんが、オタ活あるあるや、共同生活で少しずつ趣味をシェアしてゆく様子などは『オタシェア!』に近く、「オタ活って、一人でも複数でも楽しみ方があるんだな」という、視界が開ける感覚があります。 おトクに暮らして、目の前の生活を楽しむ。そんなある種の豊かさが、ここにはあるように感じました。
夢って本当にいい加減というか、思ってもみない事を言ったりやったり、そのくせ妙にリアルで、心にけっこうダメージがある割にはすぐに忘れてしまう。 『夢でフラれてはじまる百合』は、そんな「夢」が一人の女子の「恋」を生み出してしまう同性愛物語です。 幼馴染の親友に、何故か告白して、何故か振られる……そんな夢は、今まで感じたことのなかった親友への恋心を気付かせてしまう。 それ以来親友を恋愛的・性的惹かれの状態で見てしまう主人公。友情と恋の葛藤。「フラれる=関係が終わる」切実さは、私にかつての恋(異性愛ですが)を思い出させます。 夢に翻弄される主人公の一方で、幼馴染はどう見ても主人公に惚れている(それを見守る友人cpの尊さよ……)あとは悪夢の呪縛を振り切って、告白するだけ!……がなかなか遠いラブストーリー。 思ってもみなかった悪夢も、それを何度も反芻してしまえば、まるで現実のような重さを持つ妄念として心にこびりつく。どうか目の前の幼馴染とちゃんと心を交わして、告白を乗り越えて悪夢を「恋のきっかけ」へと変容させられますように、と願いながら最後まで追いたいと思います。 (初夢に悪い夢を見てしまった人へ。2023年1月2日記す)
「恥じらう君が見たいんだ」とか、性行為を隠れて見たり、撮影したりする的な話、完全俺得なんですが、本作もそれに近い話。 母親の再婚によって義理の妹ができ、彼女が色々思わせブリな行動をすることでタジタジな主人公。 そんな妹と同居することになり、引っ越しの手伝いをしていると、彼女のスケッチブックが見えてしまう。 そこには成人向けの、いわゆるエロ漫画が描かれていた。 実は義理の妹・由那はエロ漫画家を目指しており、 その参考資料にリアルな性行為の描写をみたいと主人公を利用しようとする。 義理の妹に発情していたことをネタに脅迫。 そこで主人公は、別れたけど未練のある元カノと寄りを戻し、由那の要求に応えようと奮闘する・・・という展開。 個人的に最初は可愛らしい妹が豹変する様が、最高にゾクッとして良かったです(添付画像) エチエチなシーンも画力が高いのでその点は当然見どころなのですが、 主人公と由那の関係が元カノにバレるのか? 由那と主人公の関係に変化があるのか? というところも気になってきます。 特に主人公が、由那に見られていることで興奮するあたり、何らかの感情がありそう。 今後の展開が楽しみな作品です。
とても良かった、穏やかな気持ちになった。 まだ1巻だけど、読み続けたら結婚して忘れかけてる気持ちに気付けそうな漫画でした。 今のところは偽装結婚だけど、1人で生活できるから2人で生活しましょうって良い言葉だと思った。 お互い思いやる気持ちとか普段の当たり前の生活の有り難さとか、本当忘れてしまって、、2人になってメチャクチャ楽しいって最高だと思います。 そしてイケメンがオタクって、ズルいしときめく〜 徐々に近づいてく2人の心の動き、この先も楽しみです。
トグルスイッチパチンからの玉羊羹ちゅるんでもうすでに心奪われました。 漫画だから音も手触りもわからないのに、脳に直接気持ちよさが流れ込んでくる…!! かわいいものや気持ちいいものがなんか好きな雨宮さんが、ちょっと変な島でちょっと変な日常をおくるお話。 爆発したりバス乗ったり拷問されたり友達できたり支離滅裂なようでいて、リズミカルに進んでいくストーリーがめちゃくちゃ気持ちいいです。 ピタゴラスイッチとかフースーヤの漫才みたいな感覚。気づいたらゴールに運ばれてく感覚。 CITYや日常も面白いけど、雨宮さんは面白いよりもとにかく気持ちいい!!もちろん面白くもあるんですけども。 金庫の鍵がホテルのルームキーみたいだったり細かいところにもフェティシズムをビンビンに感じますね。 個人的には新品の靴の匂い好きが自分以外にもいて嬉しかったです。
表紙の子、かわいいですよね。最高ですよね。 表紙の子、天使っぽいですよね。最高ですよね。 表紙の子と瓜二つの容姿を持つ双子がいるラブコメです。最高ですよね。 まあその双子は男女の双子なんですが。 主人公・力丸と双子の姉・かがみは付き合ってます。 ピュアな幼馴染同士のプラトニックラブ。応援したいですよね。 しかし力丸は女性恐怖症のトラウマ持ちで、苦しんでます。 距離を縮められないプラトニックラブ。応援したいですよね。 力丸もかがみも、自身の抱える弱みに勝てず、苦しんでます。 人間的に脆くて未熟な二人です。健気な二人です。応援したいですよね。 そんな関係の中、双子の弟・きょうが動き始めます。 主人公に協力してくれる幼馴染の男友達、最高ですよね。 主人公の悩みを聞いてくれる幼馴染の男友達、最高ですよね。 傷心の主人公を受け止めて背中を押してくれる幼馴染の男友達、最高ですよね。 幼馴染の友達ポジから恋人以上の積極性で迫ってくる美少年、最高ですよね。 姉と同じ容姿もこれまでの境遇も利用して迫ってくる美少年、最高ですよね。 人の弱みに優しく漬け込んでくる魔性の美少年、最高ですよね。 絶望の淵にいる主人公を翻弄し、さらなる深みへ堕ちるよう誘惑してくる魔性の美少年、最高ですよね。 脳の性的嗜好領域を破壊してくる禁断の三角関係双子ラブコメ。おすすめです。
今週のヤンマガ(23年4・5号)に1話が載っててソッコーで1巻を買ってしまいました。最高すぎる!!! 父親が不倫相手とセックスしているところを見てしまったせいで女性に触れられなくなってしまったモテそうな感じの高校生・力丸が主人公。幼馴染のかがみと付き合っているのですが、女性に触れられないのは幼馴染であっても例外ではなく、恋人らしいふれあいをしてあげることができず不安にさせてしまい、ついに秘密を打ち明けて、まずは手だけでも触ってみようということになるのですが……。 いや〜〜このシーンの天国から地獄へ突き落とす流れ。 彼氏の手に触れて幸せそうなかがみと、彼女の手にすら嫌悪を感じる主人公の絶望顔(からの嘔吐)。 天才的でした…! この関係の最高(最悪)なところは、彼女に瓜二つな双子の弟・きょうがいてこの弟には問題なく触れるっていうところなんですよ!! しかもきょうの方からグイグイ来るんですよ。困りますねぇ☺️ この漫画のメインディッシュって、誰がどう見てもかがみじゃなくてきょうとの関係ですよね!? ってことは実質BLなんですけど、BLと違うのはがっつりかがみとの関係が描写されるところ。 「彼女との関係をきっちり描いたうえで弟とも関係を持ってしまう」という話の展開は青年マンガだからこそできるもので、BLでは味わえない深みがあって本当に素晴らしいなと思います。 「(フツーの女の子vs男の娘だったら男の娘一択じゃん!?こんなん…!)」と思いながら最後まで1巻を読んだら、おまけ絵がメチャクチャエッチなきょうのイラストで笑いました。ですよね!!!解釈一致。 そんで絵がとにかく上手くていい。 主人公はかっこいいし、かがみちゃん&きょうくんはかわいい。 久々にいい恋愛マンガに出会えました。続きが楽しみです。
・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 表紙に惹かれてなんとなく買ったんですが、読んでみて、買ってよかった!と心から思いました。 ・特に好きなところは? 漫画本編以外に、ろう者に関する基本的な知識や、彼らをとりまく環境について解説してくれるページが豊富。これ1冊でろう者のことが全部わかる、ことはないけど、読めば必ず今まで以上に理解が深まります。 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! どこで連載していたんだろう?と思ったら、作者の方がtwitterに自主的にあげていたんですね。こうして本になったことで自分はこの漫画に出会えたので、本になってくれて本当に良かったです。1巻完結なのかもしれませんが、個人的には2人のこれからをもっと読みたいです。
男子高校生とふれあう方法からのファンだったので、この霧尾ファンクラブもどんなギャグ漫画なんだろうとおもって読み始めたらびっくり。想定外のピュアラブコメでした。いや、ピュアかどうかは正直微妙なところですが、恋愛漫画としてこんなにしっかりしたものも描くんだ…と驚いたのは事実です。しかし持ち前の強めギャグも顕在で、しっかりと声を出して笑わせてもらいました。背番号から無理やり両思いをこじつけるくだりが一番好きです とにかく主人公女子2人が霧尾くんを追いかける様子を描くだけかと思いきや、読み進めると意外と人間関係が単純ではないことがわかってきます。そしてあの1巻のラスト。そもそもの「藍美と波が片想いしている霧尾くん」という構図が根底から崩れてもおかしくないような予感すらします。なんか怖いです。もう何があっても2巻を読まないといけなくなってしまいました。
この世界における“勇者”とは世界を救うヒーローなどではなく、 人類の生息域の半分を奪い未だ侵攻を続ける“魔王”と呼ばれる異形の存在に対し、命を落としても蘇生させられて戦うことを強いられる“勇者刑”という刑罰の受刑者たちのことを指します。 この作品はそんな“勇者”の1人、ザイロ・フォルバーツの戦いの日々を描く作品です。 “勇者刑”には刑期というものが存在しないため、 “魔王”との永遠の戦いを強いられるザイロたちですが、 戦いの途中で彼は、太古の人類が生み出した魔王に対抗しうる戦力である “女神”と呼ばれる生命体と出会います そこから彼の戦況は大きく変わることになるのですが、実はザイロが“勇者刑”を受けることになった経緯には“女神”の存在が大きく関わっていました。 “女神”との出会いによりその過去を思い起こさせ、あらたなしがらみとなってザイロを苦しめる、そんな様子を迫力のある戦闘シーンと絡めながら描いていくダークファンタジーです。 1巻まで読了
親友だと思っていた幼なじみ相手に、夢の中でなぜか「告白してフラれる」場面から始まる物語。 もしかしたらその幼なじみのことを潜在意識で恋愛対象として見ていたのでは?と、その夢を見てから妙に意識し始めてしまう主人公がどんどん空回りしていくのが楽しいのですが、 当の幼なじみのほうはむしろ主人公のほうに気があるような雰囲気があります。 きっかけはちょっと変わったものでしたが、実は「両片想い」だということが読者にだけわかるという、明るく楽しい百合ラブコメです。 1巻まで読了
RPG的異世界冒険譚の本作。不思議で愛らしい絵で描かれる世界は少しずつ、私の常識をずらしてゆく。 ゴツい男たちに混ざる、主人公の二人組は小柄でいかにも女の子なのだが、一人称は「僕」。この世界の大浴場は混浴で、キスは元気が出るおまじない。 モンスターがはびこる世界で、勇者がモンスターを「殺せない」のもまた、常識からずれている。心優しくて気弱な勇者の少女と、彼女とパーティーを組む賢者の少女は、モンスターに関するある秘密を共有する。 どんなに力があっても、この世界は救えない。彼女たちにしか救えない「世界の秘密」を共有しながら物語を読む喜び!その中で時にお風呂で裸の付き合いをし、時に美しく(裸で)舞う勇者に、少しずつ惹かれてゆく賢者……ワクワクと共に来る不思議なトキメキ、すごい! 独特な絵柄・不思議たっぷり・優しくてちょこっとエッチなRPG的冒険百合。この非日常で特別な読書体験、全ての漫画読みに味わって欲しい!
インスタやブログに数多あるメシマズ妻漫画の中でもこれは一味違った。 飯が不味いのは大変だよな〜レベルではなく、身体も壊すし精神的にも追い込まれる。 最初こそ、メシマズ妻に苦悩する主人公・タケルにひたすら同情していたけど、妻・カナの生い立ちや人間性がわかると見方が変わってくる。 喧嘩もしたけど一緒に料理作ったり、たまには外食したり惣菜買ったりで今では楽しくやってます!的な飯で解決する問題じゃなくなっていくのが面白い。 とは言えあくまでも実録エッセイコミックの域を越えることなく、センセーショナルかつ適度なチープさもあり適当に読める。 重厚な絵柄で伏線散りばめてしっかり描かれたら読んでなかっただろうな…というところも含めて面白い。 これ読むと『妻の飯がマズくて離婚したい』は可愛く思える。
ヒライスという国に住む16歳の青年レヴィは魔術師団に所属していながら実は魔術を使うことができず、目的もなくただ生きているだけの日々を送っていました。 そんなレヴィが出会ったのが第十三王子である6歳の少年サフィール。 彼は常に何者かに命を狙われており、まるで身代わりのように周囲の人々が命を落とし続けていたので、「死を呼ぶ末王子」などと呼ばれていました そんな2人が出会い、心を通わせてゆく中で互いに生きる意味を見出していく、美しい絵柄で紡がれていく王宮ファンタジーです。 しかし、その美しさはこの作品の持つほんの一面に過ぎませんでした。 話数を重ねると見えてくるこの物語に秘められた裏の顔とそれに連なる愛憎劇は、冒頭の2人の運命的な出会いからは想像もできない方向に広がっていきます。 BLレーベルの作品ですが、その枠を超えて読まれてほしい、ファンタジーとしてもヒューマンドラマとしても一級品の作品です! 2巻まで読了
上田美和先生の漫画は、ピーチガールが大好きで読んでいました。新刊が出るの楽しみだったなぁ。 ポンポンと階段を駆け上がるみたいなテンポ感と非現実感を味わえるのがとても良い。 そして変わらず読みやすい。 タイトル通り、海上自衛隊、大和とシングルマザー、麻美の恋愛物語。 パワフル母さんが女性の顔になる時、可愛らしいなぁ^ ^ タイトル、おかんってのがまた良き。笑
・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 非常に癒やされました。 自分も同じ体験がしたい!というより、他人の身に起きたことを自分の想像も加えて追体験するという距離感がちょうどよかった。 ・特に好きなところは? 言葉の壁を感じることって日本にいてもたまにあるけど、壁を超えられなくても楽しめるし、超えられたらもっと楽しいんだろうなと思えたところ。迷ったらとりあえずやってみよう、みたいな勢いって大事だなと ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 本業?はイラストレーターさんみたいですが、これからもっと漫画を描いてほしい!絵も表現もめちゃくちゃ好みなので、この方が描く漫画をもっと読みたいです!
結婚して5年目の御子柴雅之・エリ夫妻は夫婦としてそれなりに幸せに暮らしていますが これまで子供を作ろうとはしていませんでした。 夫の雅之は、「妻は子供を望んでいるけど自分の収入のせいで我慢させている」と思い込んでいるのですが、妻のエリは我慢しているでもなんでもなく純粋に「子供を産みたいと思っていない」だけでした。 雅之が“女性は子供を欲しがるものだ”という固定観念をもっていたこともあり「そろそろ子どもを作らないか」とエリに提案するのですが、その提案がエリを苦しめる発端となってしまいます。 子供を作らないという夫婦の生き方は“DINKs”とも呼ばれ、現実でも少しずつ認知されてきてはいますが、この作品はそんな**「子供を産まない生き方」**を望んでいたエリが直面する苦悩を描きつつ、夫婦における“子供を作る”という選択肢に対する様々な価値観を描いていく作品です。 1巻まで読了
主人公の少年・アトーにはある使命がありました。 彼の故郷である国・月ノ国は戦争で既に滅んでしまっているのですが、その戦火の中で**“特召物”**と呼ばれる美しい工芸品のような遺物を各国に残していました。 しかし、実はその“特召物”はその美しさで他国の人々に気に入られることで生活に入り込み、時限爆弾のような形で時間が経ってから能力を発動し**人々を死に至らしめる殺人兵器**でした。 そしてその能力の発動前に無効化できるのが、**月ノ国の唯一の生き残りであるアトーだけ**だったのです。 この作品はそんな亡き国の遺した罪をたった1人で背負うこととなるアトーと彼が出会う“特召物”を取り巻く人々との物語です。 1巻まで読了
ファンタジーっぽい話は、割と苦手な方かもーと思ったけど、読んでみたら中々面白かった。 所々笑える。 妖怪を睨んで退治するのか〜。。本当に妖怪居なくなってしまうし、何だか可愛い。笑 それにしても、きよら様がため息出るほど美しすぎて、、ぐいぐいと引き込まれる。 瞳子の冷静なツッコミも、良いんだよなぁ〜 この先もっと話も展開し面白くなるだろうと思う。
姉弟で切り盛りする居酒屋で、姉は常連の女性に恋をする。常連さんの浮気彼氏に店で啖呵を切るところから始まる痛快な百合物語……と見せかけて、物語は二話からどんどんどんどん奇妙な方向に走り出す。 何故か接近する、浮気男と弟……そうしてこの四人、とうとう普通に友達になってしまう。細かく説明しようとするほどネタバレになるのがもどかしい。弟の切なさとか、意外と浮気男に腹が立たなくなってくる理由とか、説明したい〜! そして百合はしっかりある。 ずんずん仲良くなりながら、次の一歩が遠い姉と常連さん。それもこれも常連さんが何を考えているか、今ひとつわからないため。この不思議な大食い常連さんとの百合エンド可能性に加えて弟の幸せの形も、おまけに常連さんと浮気男の不思議な関係も……これは解決に時間がかかりそうだな〜。
ラジオドラマ「NISSAN あ、安部礼司」って日曜日の夕方に母親が夕飯作りながら聞いてたな〜くらいのぼんやりした認識しかないけど、それも私が実家にいた10年以上前からの話なので、こうしてコミカライズするくらいむちゃくちゃ人気な長寿番組なんですね!青木U平作品が好きなので読んでみました! 安部礼司=AVERAGE(平均、標準、なみ)という名前のとおり、ジャンルでいえばサラリーマンおとぼけギャグですね。ラジオリスナーじゃなくても他の青木U平作品と変わりなく楽しめる内容になっていました。ここんとこ脳みそを使う漫画ばかり読んでいたのでコタツに埋まりながら読むのにちょうどよかったです。日曜日の夕方にちょうどいい番組ってこういうことか〜と思いました。2巻も買います。