異世界転生ものだと思っている
異世界とかパラレルワールドとかって創作の中にしか存在しないと思っていましたが、あるんですね。 清野とおる先生は現実世界とヤバい世界を行き来できる能力をお持ちなんでしょう。そこで見たものを漫画に仕上げて後世に伝える使命をお持ちなんでしょう。 ちからもワニダも「こわいけど行ってみたい」要素はあったけど、キャンドルは完全に異世界です。ファンタジーです。近づいたら飲み込まれそうなので行ってみたいなんて口が裂けても言えません。 写真の多さが気になりましたが、証拠がなかったら完全に創作物だと思ってしまいそうです。 人間みんなもっと好きなように生きられるのかもしれません。カラオケの機械に放尿しても許される場所が世界のどこかにはあるのかもしれません。そう思うと明日も生きていける気がします。 とりあえず2巻を読むために生きます!
赤羽の居酒屋「ちから」がなくなったことで新たな行きつけを探していた清野とおる先生がたどり着いたのが十条のスナック「キャンドル」だった。かなりの厚化粧なママが1人で営業しているその店はまさにカオスです。最初はママの強烈なキャラに引き込まれますが、常連になるにつれてママが教えてくれる十条のヤバい情報が面白くなっていきます。
特に、昼は弁当屋だけど夜はデリヘルをしてる「エッチな弁当屋さん」の実態を調査していく回がすごいです。ママのツテで実際にお弁当屋さんを利用しているおじさんから話を聞くことに成功するんですが、まず北区のどこかにある公衆電話に貼られてるピンクチラシを探し出さないと利用できない店という説明から「何それ?!」って感じですよね。でも普通の酔っ払いのおじさんがそんな創作話を作れると思えないし、本当に存在したってことでいいんだろうか…。
第1部完ということで単行本が2巻まで出ていますが、続編の再会がいつになるのか気になるところです。実際の「キャンドル」は2014年に閉店しているらしいので、その最後の様子はどんなものだったのかやっぱり知りたいです。