さよならキャンドル - 清野とおる / 第1話 あの老婆のこと | コミックDAYS
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かつて清野とおるが執筆を断念した“青春の一ページ”……。それは、『東京都北区赤羽』という作品を抹消しうる恐れのあった、禁断のスナック「キャンドル」に関するエピソード。東京都北区十条の片隅で営巣していた「魔」、そこを牛耳る「ママ」、そして、誘蛾灯に引き寄せられたかのように店に集う珍奇な「客」を通して、底のない悲喜劇が描かれる。
かつて、東京都北区十条という街の片隅に存在していたスナック「キャンドル」。店主(ママ)の人柄のせいか立地によってか、一飯を求めて流浪する野良猫をはじめ、出禁の嵐で遭難した泥酔老人や酔狂中高年たちの駆け込み寺として十条の街に巣食っていた。酔客による尿の過失で半故障したカラオケ機器、初対面の客に「おもしろい顔」を執拗に披露し続ける謎の男、そこから謎の美女を交えて開幕してしまった猫真似&鳥真似の「アニマル・ナイト」…。そしてこれまた初対面の客の××××を唐突に鷲づかむ境界スレスレおやじに正体不明の老婆娼婦集団……。『東京都北区赤羽』を執筆中に漫画家・清野とおるが遭遇し、自身の“精神”を守るため、10余年にわたって封印し続けたトラウマ級の記憶の鍋蓋が今、開く…!