かわいい恐怖の殺し合い #1巻応援にコメントする
※ご自身のコメントに返信しようとしていますが、よろしいですか?最近、自作自演行為に関する報告が増えておりますため、訂正や補足コメントを除き、そのような行為はお控えいただくようお願いしております。
※コミュニティ運営およびシステム負荷の制限のため、1日の投稿数を制限しております。ご理解とご協力をお願いいたします。また、複数の環境からの制限以上の投稿も禁止しており、確認次第ブロック対応を行いますので、ご了承ください。
僕は君たちを支配する

乳首を出さない事に怒りを覚える、千田大輔のネクストワン

僕は君たちを支配する 千田大輔
名無し

千田大輔氏は私が注目している漫画家の一人で、新作の度にガラッと作風を変えつつ前作の長所を部分的に踏襲したりと、決して誰にでもおススメの作風では無いが、そこまでの長編ではない事も手伝い、もしおススメするならネタバレも無い「ネクストワン」(次の新作)をお勧めしたくなる稀有な作家である。 そんな千田大輔氏が少年漫画の枠を飛び越え、とうとう青年漫画に来ると聞いた時は大変に期待していた。 今までも挑戦的な作品を出していたが、少年漫画という枠である限り、その身に鎖を付けられているようなもどかしさはどうしても感じたし、しかも今度は「閉鎖空間ハーレム」、「底辺男の逆襲劇」などと言う煽り文が躍るとなると期待はさらに膨れ上がった。 あらすじとしては高校の同窓会で母校に先に来ていた8人だが、何故か外部と断絶した空間となり、現在無職の主人公ハルカはみんな立派に就職している姿にイラつきながらも、唯一の男手として頼られているが、高校時代にイジメから助けた大学院生のみもりは、白馬の王子様としてずっと好きだったハルカとこの状況を利用して関係を持ち、さらにハルカの為にとことん尽くそうと白馬の王子様をハーレムの王様にしようと奮闘していく。 今までもかわいい美少女を描き、特殊な状況で変化する精神状態に優れた筆致を感じた物だし、前作「ヒロインは絶望しました」の底辺男とは異なり、高校時代は正義感も有りクラスの中心人物だった好漢だが社会人としては世間に馴染めず、バイトを転々とした末に現在無職と言う、一流大学を出ながらニートという話を聞く事も多い現代じゃ中々に共感を覚える人も居そうなキャラ造形で、閉鎖が解放されるにせよ報われて欲しいとも思うし、みもりちゃんは腹黒だけど健気すぎて可愛いし、他のヒロインも流石千田大輔氏というかわいさあふれるデザインだし、閉鎖状況で変化していく人間関係は見応えもある。 しかし…しかしだ… 乳 首 を 出 せ ! ! 本当ここにめちゃくちゃ怒りを覚える、やっと来た青年誌、しかもハーレム物、掲載はヤンマガWeb、コレで乳首を出さないというのは既に「ハーレムエンドはしません」というネタバレ「この作品はエロメインじゃないので」とでも言いたげなお高く留まった目線を感じざるを得ない。 そうじゃないだろ!やっと少年漫画よりも自由に、あなたの実力を全開にできる場所に来たんじゃないか!サスペンスもエロも!全部に全力投球したあなたが見たいんだよ!! そりゃヒロインの一人が人妻という時点でハーレムになってもヤバそうな雰囲気ぷんぷんしてるけど…いわゆるハーレム物がカラッとした爽やかで光属性でライトな物が主流の中、インモラルでダークでヘヴィなハーレム物ってのはそれだけで見応えも有るんだし、そっちの方向でも楽しみたいのも一つの本音なのだ。 同じwebに酒飲んで人妻とやりまくってる漫画や、殺人鬼の人格乗った美少女エログロバトルやら、皆載ってる作品はエロだって商業誌のゾーンに全力のストレートを投げた上で強力な変化球も用いて勝負している訳で、マガポケ時代に比べて球速は確かに上がっているが、周りのスピードに比べたら遅いし、コントロールが効きすぎてる印象は否めない。 あなたが全力のストレートを投げている証として、ヤンマガwebという場所で描くのはマガポケ時代の千田大輔とは違う、この上ない証明となり得るのは、乳首を出すという事だと私は声を大にして言いたい! まだ始まったばかりでハーレムやハルカ、みもりちゃんの行く末は大変気になるが、だがそれでもようやく青年漫画に来たというのに乳首を出さない事に対しては怒りを覚える、どうか2巻以降は全てに全力投球した姿を見たい。具体的には単行本乳首修正である。 なおこの感想はオタ系キュレーションサイト、DLチャンネルにも同様の物を投稿する予定の物を改変しております、盗作ではございません。

鬼ゴロシ

昏睡から目覚めたジジイによるハードな復讐劇!!

鬼ゴロシ
吉川きっちょむ(芸人)
吉川きっちょむ(芸人)

まだ読んでるところ4話目だけど、かなりハードで面白い!! 街のヤクザたちぶっ倒しまくって無双していた主人公が、5人の仮面被った男たちに嫁と娘を殺され、自分の頭に銃弾ぶっ込まれて植物状態で15年刑務所にいて、出所して子分にお守りされながら飲み行ったら潰した組のやつに包丁ぶっ刺されて道端に放置されて警察に見つかって連れてかれて、運悪く近くで起きてた一家殺人事件の重要参考人として尋問されたら、刑事が自分の家族殺した仮面のやつと同じ話を始めて・・そして、15年の眠りから意識を取り戻す!!!!ここまで一話!! ここから凄絶な復讐が始まる!!!! 熱い!!熱すぎる!!!! 河部真道先生の漫画は、鎌倉末期の『バンデット』、近未来のディストピアを描いた『KILLER APE』と、それぞれ時代こそ違えど、濃くて熱い殺し合いの物語が展開されてきた。 そして今回、ついに現代! そしてこの土地では過去から鬼憑の伝説があるということで土地の背景と業も背負っている!! これからどうやって復讐していくのか、5人は一体誰なのか、ミステリー要素もありつつ楽しみすぎる~!!! 早くも実写映画化してほしい!

みやこまちクロニクル

「好日(前編)」そして…

みやこまちクロニクル
toyoneko
toyoneko

ちほちほ先生は、岩手県宮古市在住の漫画家です 主として日常エッセイ漫画を描いています 私が先生の作品に初めて触れたのは、「好日(前編)」という短編エッセイでした ツイッターで話題になってたのかな…?当時はpixivで読めました 内容は、東日本大震災の話です 宮古市は、津波でかなりの被害を受けた地域。そこにいた人のエッセイ漫画というと、やはり、ものすごくドラマティックなというか、衝撃的なというか、そういうものを、読み手としては期待してしまう でも、そういうものではありませんでした ちほちほ先生の描く震災は、当事者目線でありながら、どこか乾いた感触で、淡々としていて、でもだからこそ、ものすごくリアルだった もちろん、これは、ご自宅も家族も無事だったからこそ、という背景があると思うのですが、それにしても、「震災をこういうふうに描ける」というのは、かなりの衝撃でした 実は私、東日本大震災のときには気仙沼に住んでました 幸いにして、自宅は無事、身内で亡くなった人もいなくて、被災者のような被災者でないような、不思議な立場でした そんな立場の人間の感じる、震災に対する距離感というか、視線というか、そういったものも、見事に描写している作品でした 3.11当日、テレビでは、火の海に包まれた気仙沼の空撮映像を流し、「気仙沼市全滅!」みたいな報道をしていたそうです しかし、現地にいた私は、テレビもうつらないし(停電)、携帯電話も繋がらないし(基地局が潰れた)、仕方ないから、懐中電灯の明かりの中で、自宅で「バイオレンスジャック」を読んでました(でも怖いから10分おきに外に出て津波の様子を確認していた) そして、ああいう災害を経験すると感じるのは、災害と日常は地続きなのだということ そこにははっきりした境は無くて、災害はいつ起きるか分からないし、災害と日常は、実は、同居しうるものであるということ この作品を読むと、そのことも思い出されます ところで、ちほちほ先生は、「好日(前編)」を含む作品群をコミティアで発表していたのですが、その後いろいろあってトーチで賞を貰い、さらにはトーチで連載を持ち、コミックが3冊発売されました。それが本作「みやこまちクロニクル」です 私、「好日(前編)」を読んだあとは、恥ずかしながらちほちほ作品を追ってなかったのですが(『「好日(前編)」は良かったけど、それ以外は読まなくてもいいかな…』とか思ってた)、現在、リイド社の電子書籍がセール中とのことで、せっかくなので全部買って読んでみました 1冊目(震災・日常編)は、コミティアで発表していた作品群の再録。「好日(前編)」もタイトルを変えて収録されています 2009年~2016年まで描かれており、震災の話、復興の話、そしてその中での日常が描かれます 2冊目と3冊目はトーチ連載分。「コロナ禍/介護編」「父ありき編」です 2019年~2023年まで描かれています。内容は、主として、親の話。ちほちほ先生は、両親と同居して暮らしているのですが、特に父親について、介護が必要になって、次第に、状態が悪くなっていく描写が描かれます 正直、かなり重い話です でも、不思議と暗くはない。また、やはり描き方は淡々としているので、比較的あっさり読めてします でも実は激重なので、読んでいると、気づかない間に、どんどん心が重くなっていく 変な例えですが、「軽く飲めるのにアルコール度数高いお酒」みたいな作品…というか また、これは私の個人的な問題なのかもしれませんが、非常に強く感情移入できてしまう ちほちほ先生と自分は、きっと、似た感性をしているのだろうなとか、私も同じ状況に置かれたら、きっと私もちほちほ先生のように感じるんだろうなとか、そんな気持ちになってくるのです 思考がトレースできるとか、人生を追体験できるとまで言うと大げさですが、それにしても、あまりにも強く共感しすぎてしまう 作中で、登場人物(特に親)が、強めの訛りを使うのもポイントですね。私も岩手出身なので、登場人物が、何を言っているか、どういうアクセントなのか、はっきりわかってしまう。ちょっと、リアルすぎる 私は、結局、東北を離れ、今は関東で暮らしています この作品を読んでいると、これは、「もし自分が東北に残ったら」という、ifの物語なのかもしれない、とも思えてきて、他人事とは思えなくなってしまうのです あと、うちの親はまだ元気ですが、将来の親との関係も考えなくちゃいけないなとか、そういうことも考えさせれました。まぁこれを言い出すと今度は「父を焼く」の話になるのですが、ここでは触れません 何を言いたいのかというか、この作品は傑作だということです 「好日(前編)」だけでも傑作だったのですが、「コロナ渦/介護編」「父ありき編」は、別ベクトルで傑作です そして、この作品は、私にとっては、忘れられない作品になりました 3巻の「続き」はまだ描かれていないようです。続きを読める日を待ち続けたいと思います

ねずみロワイアル 1巻
ねずみロワイアル 2巻
本棚に追加
本棚から外す
読みたい
積読
読んでる
読んだ
フォローする
メモを登録
メモ(非公開)
保存する
お気に入り度を登録
また読みたい
※本棚・フォローなどの各アクションメニューはこちらへ移動しました(またはフローティングメニューをご利用ください)