高校生もまだ子供。でっかい用務員レディ奮闘記
用務員の伏見さんが「先生に出来ないところ」みたいなものを解決する要素が入った、少しだけ胸がすっとするようなモヤッとするような、そんなストーリー展開。 痴漢とか初めて対面したらどうするんだ?被害者が自分じゃなくても怖い、みたいな視点は言われて初めて考えた。 実際痴漢に気づいたことないけど自分の近くでも発生しててもおかしくないわけで、気づいたらどうするんだろう今。大人でもわからんもんね。 重い話ばかりではないけど、思春期ならではっぽいツボを伏見さんが彼女なりに解釈してよかれと思って適度に動く。 動く範囲が割りと現実的で、人の良さと現実味とが混ざり合っていい具合である。 あと私はデカい女性キャラ好きなのでとても良い。
<ログライン>
とある高校の用務員さんが、子供たちとやり取りする話。
<ここがオススメ!>
思わずジャケ買いをしてしまった作品。
見事にビンゴ。超好き。
なので、表紙だけで「ピン!」と来た人はまず読んでください。
きっとその「ピン!」は間違いありません。
表紙だけで「ピン!」と来なかった人に少しだけ補足します。
・学校物です。
・学生さんは基本的に優しいです。
・ただ、それぞれ悩みを抱えています。
・それはきっと大人から見れば取るに足りないことかもしれません。
・ですが、それは本人からすれば重大な悩み事です。
・そんな悩みを用務員の伏見さんが聞いてあげます。
・解決するかはわかりません。
・でも、「話を聞くこと」ができる大人な伏見さんが側にいます。
・糸目用務員の伏見さんは、超絶綺麗だし格好良いしです。
・説教臭さも学園物として見事なバランスです。
そんなお話です。
ぜひ読んでください。
<この作品が好きなら……>
・センチメンタル無反応
・氷の城壁
・四十九日のお終いに