エロスとタナトスの狭間
※ネタバレを含むクチコミです。
僕は本来この漫画に手を出すつもりはありませんでした。
なぜならこの漫画は上巻しか出ていなかったからです。(普通に下巻が出たら買おうとは思っていた)
しかし、あまりにも色んな人からこの漫画面白いよとオススメされたので
そんなに言うなら買ってみるかと思い そんなに期待せずに読んでいたというのが本当のところです
しかし、読んでいて。あ…これはとんでもない漫画に出会ってしまったぞ…と段々と理解していきました。
この漫画が他のBL漫画とかなり異質な点は恋愛感情や愛情を抱いているキャラがあまり多くない事です。
明確にゲイとして描かれているキャラは一人しかおらず
明日死ににいくかもしれないという劣悪な特攻隊員の環境の中
性欲を解消することも出来ず 隊員たちはお互いでお互いの体を慰め合うのです。
言わばこの漫画は極限の状況下の中で性欲を処理するあくまで女の代用品としての男同士の性処理の延長線上の情愛 それによって交差していく登場人物たちの感情が描かれていきます。
かなり現実っぽいというか 特殊な環境(例えば刑務所や自衛隊)などではこういう事も起こると言われてますし(僕も運動部だったが同じようなことはあった)そういった 男だけで極限の環境下で起こるような出来事が生々しくもリアルに描かれている作品だなと感じた。
そして描写も汁気が強くホモっぽさがあったので友達のゲイにも薦めてみたらハマっていた。
反芻者続出の話題作。待望の単行本化!大ボリューム本編212Pに加え特別描き下ろし16Pを収録。「このえり巻先に特攻で逝った人から貰ったんです」1945年3月、徳島。報道の為、特攻隊の写真を撮影に来ていたカメラマンの淀野は、田中志津摩一飛曹の朗らかな笑顔に惹かれながらも、彼の運命を思い、うしろめたさを覚えてしまう。ある晩。不意に淀野のもとを訪れた志津摩。話し込むうちに、レンズ越しには見えなかった深淵が――。(『田中志津摩一飛曹編』)時は第二次世界大戦末期。苛烈な争いのなか、國の為、自らの命を武器に闘うべく募られた特別部隊。“神風特別攻撃隊”――……。焦燥、憧憬、苦慮、希望、そして慕情。生命の灯が揺らぐ日常で、魂をぶつけあう漢たちの秘められた夜6編に加え、特別描き下ろしを1編収録。濃厚な筆致と人物描写で描きあげるオムニバスストーリー、劣情の上巻。
反芻者続出の話題作。待望の単行本化!大ボリューム本編212Pに加え特別描き下ろし16Pを収録。「このえり巻先に特攻で逝った人から貰ったんです」1945年3月、徳島。報道の為、特攻隊の写真を撮影に来ていたカメラマンの淀野は、田中志津摩一飛曹の朗らかな笑顔に惹かれながらも、彼の運命を思い、うしろめたさを覚えてしまう。ある晩。不意に淀野のもとを訪れた志津摩。話し込むうちに、レンズ越しには見えなかった深淵が――。(『田中志津摩一飛曹編』)時は第二次世界大戦末期。苛烈な争いのなか、國の為、自らの命を武器に闘うべく募られた特別部隊。“神風特別攻撃隊”――……。焦燥、憧憬、苦慮、希望、そして慕情。生命の灯が揺らぐ日常で、魂をぶつけあう漢たちの秘められた夜6編に加え、特別描き下ろしを1編収録。濃厚な筆致と人物描写で描きあげるオムニバスストーリー、劣情の上巻。