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ネタバレ

僕は本来この漫画に手を出すつもりはありませんでした。
なぜならこの漫画は上巻しか出ていなかったからです。(普通に下巻が出たら買おうとは思っていた)
しかし、あまりにも色んな人からこの漫画面白いよとオススメされたので
そんなに言うなら買ってみるかと思い そんなに期待せずに読んでいたというのが本当のところです

しかし、読んでいて。あ…これはとんでもない漫画に出会ってしまったぞ…と段々と理解していきました。

この漫画が他のBL漫画とかなり異質な点は恋愛感情や愛情を抱いているキャラがあまり多くない事です。
明確にゲイとして描かれているキャラは一人しかおらず
明日死ににいくかもしれないという劣悪な特攻隊員の環境の中
性欲を解消することも出来ず 隊員たちはお互いでお互いの体を慰め合うのです。
言わばこの漫画は極限の状況下の中で性欲を処理するあくまで女の代用品としての男同士の性処理の延長線上の情愛 それによって交差していく登場人物たちの感情が描かれていきます。

かなり現実っぽいというか 特殊な環境(例えば刑務所や自衛隊)などではこういう事も起こると言われてますし(僕も運動部だったが同じようなことはあった)そういった 男だけで極限の環境下で起こるような出来事が生々しくもリアルに描かれている作品だなと感じた。

そして描写も汁気が強くホモっぽさがあったので友達のゲイにも薦めてみたらハマっていた。

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ちなみに自分が見た広告は橋内和中尉編でした。
MADK

自由度の高い作品が出てくるからBL漫画は辞めれない

MADK
生卵
生卵

多分昔で言うところのガロ(僕は1997年生まれなのであまり詳しくない) のように規制が緩いような場所でしか出てこない作品があると思っていて 現代においてBLは少年誌とか青年誌とかと比べてかなり表現の幅に自由があるように感じる。 この漫画はBL漫画である必要は特にないんだけどもBLという自由に描ける土壌のある世界だからこそ世に出た漫画の1つだと思う。 だから僕はBLを読むのをやめれない。 物語としては生きたまま生物の肉を食べてみたい欲求のある男子高校生が人を殺してしまうかもしれないという恐怖から悪魔を呼び出し その悪魔の肉を食べ、その代償に悪魔として魔界に転生することになってしまうという物語だ。 この漫画には人体改造 獣人 リョナ カニバリズム などかなり禁忌的な要素がてんこ盛りで読む人を選ぶ作品ではあるが本質としては 愛ゆえにその人を傷つけたい その人の心に残り続けたい認められたいといった執着とかそういった感情の揺れ動きを描いている。 特に下級の悪魔は上級悪魔の名前を呼ぶと 魂が砕けて消滅してしまうという設定がこの漫画の舞台装置として上手く機能していて この設定があるからこそ活きるシーンが多い。BLにおけるオメガバースとかドムサムとかに匹敵するような発明になるんじゃね?とさえ思う マジで描写の凄さに面食らってしまうかもしれないけど これは凄い漫画です。 刺激の強い漫画が読みたい人はぜひ読んで

コオリオニ

自分を異常者だと社会不適合者だと思いたい全ての人へ

コオリオニ
生卵
生卵

『コオリオニ 上下巻』 再読 警察官×ヤクザのBL 異常者と異常者が必然的に出会いヤクザと警察を巻き込んだ愛憎劇を繰り広げていく作品。 実際にあった日本警察最大の不祥事事件と言われている稲葉事件をベースにこの作品は描かれている 物語の軸は自分をまともだと思い込んでいる異常者の警察官鬼戸と 女性のような見た目をしたサイコパスヤクザ八敷が共犯関係になっていくに連れ 愛を深めていきそれに周りの人間が巻き込まれていくといったストーリーであるが 個人的にはこの二人ではなく 佐伯という八敷と幼なじみのヤクザに僕は感情移入してしまった。 この佐伯という人物は書字障害という文字を読む事はできるが描く事ができない発達障害を持っていて この文章を書いてる僕個人もその書字障害を持っている。 佐伯は自分は人よりも劣っている自分は人とは違う人間だという意識を持っていて それは僕個人も幼い頃から感じていた。 しかし佐伯は出会ってしまう。 自分よりも倫理観もバグったヤバイ存在である八敷と。 自分はマトモじゃないと思っていたのに自分よりもマトモじゃない存在と出会ってしまったことで 自分はマトモな人間だったという事に気付かされてしまう。 マトモじゃないと気づいてしまったら それは単なる自分の努力不足になってしまう、異常者だから許されてたことが一気に許されなくなってしまう。 そんな佐伯の気持ちを僕は他人事だとは思えない。 心が苦しくなる。 自分はマトモじゃないからみんなと違うように生きなきゃいけないんだと思ってたのに 本物の異常者を見てしまったら 今までの自分の生き方さえも否定されたような気持ちになる この本物の異常者の2人の恋愛を見ていると 社会の中で生きる普通のファッション異常者の俺には突き刺さる。 世の中の自分を異常者だと思う全ての人に読んでほしい 死ぬぞ