悲しいことに、これ現実なのよね
※ネタバレを含むクチコミです。
『コオリオニ 上下巻』
再読
警察官×ヤクザのBL
異常者と異常者が必然的に出会いヤクザと警察を巻き込んだ愛憎劇を繰り広げていく作品。
実際にあった日本警察最大の不祥事事件と言われている稲葉事件をベースにこの作品は描かれている
物語の軸は自分をまともだと思い込んでいる異常者の警察官鬼戸と
女性のような見た目をしたサイコパスヤクザ八敷が共犯関係になっていくに連れ 愛を深めていきそれに周りの人間が巻き込まれていくといったストーリーであるが
個人的にはこの二人ではなく 佐伯という八敷と幼なじみのヤクザに僕は感情移入してしまった。
この佐伯という人物は書字障害という文字を読む事はできるが描く事ができない発達障害を持っていて
この文章を書いてる僕個人もその書字障害を持っている。
佐伯は自分は人よりも劣っている自分は人とは違う人間だという意識を持っていて
それは僕個人も幼い頃から感じていた。
しかし佐伯は出会ってしまう。
自分よりも倫理観もバグったヤバイ存在である八敷と。
自分はマトモじゃないと思っていたのに自分よりもマトモじゃない存在と出会ってしまったことで 自分はマトモな人間だったという事に気付かされてしまう。
マトモじゃないと気づいてしまったら それは単なる自分の努力不足になってしまう、異常者だから許されてたことが一気に許されなくなってしまう。
そんな佐伯の気持ちを僕は他人事だとは思えない。
心が苦しくなる。
自分はマトモじゃないからみんなと違うように生きなきゃいけないんだと思ってたのに 本物の異常者を見てしまったら
今までの自分の生き方さえも否定されたような気持ちになる
この本物の異常者の2人の恋愛を見ていると
社会の中で生きる普通のファッション異常者の俺には突き刺さる。
世の中の自分を異常者だと思う全ての人に読んでほしい
死ぬぞ
1990年代、北海道――全国を震撼させる警察の不祥事が明らかになっっていった……! 警察庁は相次ぐ拳銃事件の対策として全国的な銃器摘発キャンペーンを始めた。そのノルマをこなすため警察がヤクザと手を組むというデキレースも横行、そんな中にエースと呼ばれる男・鬼戸圭輔(きど けいすけ)がいた。彼は何人もの犯罪者を情報提供者として抱え、ノルマを超える多くの拳銃を"摘発"していった。そして彼は誠凛会(せいりんかい)の幹部・八敷 翔(やしき しょう)と出逢う。より大きい山を当てるために鬼戸は柏組(かしわぐみ)の武器庫に注目。八敷を潜入捜査に誘い、八敷は薬の密輸入を目溢しすることを条件に鬼戸と組んだ。2人は甘美な成功を期待して潜入捜査に乗り込むが――。話題沸騰の問題作の上巻、新たな描きおろし20Pを含め、ついに電子版で登場。
1990年代、北海道――全国を震撼させる警察の不祥事が明らかになっっていった……! 警察庁は相次ぐ拳銃事件の対策として全国的な銃器摘発キャンペーンを始めた。そのノルマをこなすため警察がヤクザと手を組むというデキレースも横行、そんな中にエースと呼ばれる男・鬼戸圭輔(きど けいすけ)がいた。彼は何人もの犯罪者を情報提供者として抱え、ノルマを超える多くの拳銃を"摘発"していった。そして彼は誠凛会(せいりんかい)の幹部・八敷 翔(やしき しょう)と出逢う。より大きい山を当てるために鬼戸は柏組(かしわぐみ)の武器庫に注目。八敷を潜入捜査に誘い、八敷は薬の密輸入を目溢しすることを条件に鬼戸と組んだ。2人は甘美な成功を期待して潜入捜査に乗り込むが――。話題沸騰の問題作の上巻、新たな描きおろし20Pを含め、ついに電子版で登場。