誰にでも分け隔てなく優しくて人あたりのいい川上くん。顔もよくて頭もよくて地味なわたしにも優しい川上くん。
そんな川上くんのことが大好き……ではなくて大嫌いな女の子・祖父江さんのお話。
いつもニコニコしてたり前向きなことしか言わない人ってなんとなく信用できないなと思う気持ちはわかる。
それとなく近づいて心の奥底を覗いてみたくなる気持ちも、化けの皮を剥がしてぐちゃぐちゃにしてみたくなる気持ちもわからないではない。
でも、ここまでくると無粋な人間ぶって言いたくなることがある。
ほんとに嫌いな人にそこまでする?そんなに気になる?
それって好きなんじゃない?
まあ最後まで読んでみてもやっぱりそう思うんだけど、祖父江さんが素直になるみたいな単純なオチじゃないのは魅力的。
コミカルさと不気味さとほんの少しの可愛さがよかった。
陰湿男子と楽観男子のシュールデートストーリー!彼らの関係の行き着く先は‥‥⁉