なんでこの子が日本へ派遣されてきたんだろう。
実は芯が強い子なのか、研究熱は他の魔女のひけをとらないのか。
不思議に思うほど、心根が優しい女の子の魔女が主人公。
とはいえ、違う環境で魔術もうまくいかないようで(それでも研究は楽しそう)、辺境の国における初めてやってきた魔女に対する偏見は強く。
さらに、仕送りのお金は研究に使い込んでしまうため、毎日金欠で。
ああ、本当にこの子で大丈夫だろうか、と書いていて心配になってくる。
とても運が良いことに、偏見に抗う女学生と仲良く話をするようになり、少しずつ周囲は変わっていく。
読んでいて、神様の視点というか、お母さんのような立ち位置というか眼差しというか、そんなかんじで魔女の夜迷ちゃんを見てしまう。
絵本のような画風、ほのぼのした雰囲気のなかで、偏見のなかに生きる魔女の辛さと、いつか良くなるという希望が空気のように広がっている。
大正時代の日本で暮らす小さな魔女の物語。大正時代の日本と西洋の魔術。異なる文化を繋ぐのは 嫌われものの魔女でした。