こどもどろぼう
「ネギのゆくえ」でスマッシュヒットした山吹の連載。若い作者なのかと思ってたけど、なんかノリが古いな… サスペンスフルにならないでほのぼの気味に寄せてるのは面白いと思うがあまり続きが気になる感じではない。
読んでいて、ほのぼの平和な気持ちになった直後に、いたたまれなくなってくる。
人は見た目ではないというけれど、少女が禿げたおじさんになってしまったら、いろいろ大変そう。
おじさんが若い奥さんと手を繋いで寝たり、奥さんと砂場で泥遊びをしていたり…。
発言も幼い。
存在しないおじさんなら、まだ旦那さんの心も穏やかだろうに、彼は存在する上に空き巣だったから心穏やかになれない。
娘に空き巣のおじさんが入っているのだから、なおさら心は穏やかでない。
母は、おじさん化してしまった娘のことを心配していつも通り接するけど、人知れずはらりと涙もこぼれる。
みのりがご機嫌のときはほのぼのしているのだけど、ふとした瞬間、読んでいる方も我に返る。
不穏な展開を感じて、その思いは一層強くなる。
早く戻って!
へんな仮面が悪かったの?
早く戻ってーー!!
あらすじを読んでも意味がわからず読み始めたのだけど、あらすじに書かれていた「不穏系ほのぼのコメディー」の表現はだてじゃない。
ほのぼのなのに、ほのぼのできない不思議な世界観。あなたもご堪能ください。
その日泥棒に盗まれたのは、子どもの身体でした。幸せを絵に描いたような家族・佐野家の一人娘・みのり。ある日いつものように元気良く忘れ物をしたみのりが家に戻ると、空き巣に入っていた泥棒と遭遇。ベランダから転落した拍子に、なんと泥棒と身体が入れ替わってしまう。互いの身体を取り戻すまでの間……父、母、娘、泥棒、奇妙な4人暮らしが始まる。不穏系ほのぼのコメディー開幕!
その日泥棒に盗まれたのは、子どもの身体でした。幸せを絵に描いたような家族・佐野家の一人娘・みのり。ある日いつものように元気良く忘れ物をしたみのりが家に戻ると、空き巣に入っていた泥棒と遭遇。ベランダから転落した拍子に、なんと泥棒と身体が入れ替わってしまう。互いの身体を取り戻すまでの間……父、母、娘、泥棒、奇妙な4人暮らしが始まる。不穏系ほのぼのコメディー開幕!