「オレら肝心なことはなにもゆえんかったな」に鷲掴みにされた
背表紙のあらすじに「オレら肝心なことはなにもゆえんかったな」と書かれていて胸を鷲掴みにされ購入。読了して「そういうもんだよなぁ」としみじみした。 物語の筋としては、日の出食堂に集まる商店街のボンクラ息子ども4人組、彼らが想いを寄せるみんなのアイドルみっちゃんに彼氏ができた。どうにかこうにかして、みっちゃんの目を覚まさせてやろうとするのだが、みっちゃんと彼氏の迫丸の仲はどんどん進展していき焦る4人組…というもの。 どうにもならない初恋の行方が、古き良き時代の最後の思い出として彼らの中に残り続けるんだろう。若さと切なさが懐かしくて羨ましくもあった。折を見て読み返したい漫画。
・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※
最近たまたまはるき悦巳の話になり、「じゃりン子チエ」も良いけどそういや大傑作「日の出食堂の青春」もあったなと思い読み返した。なんというかボンクラ四人組のヒロインのミッちゃん、不良の迫丸の描き方がいいな。
・特に好きなところは?
3つあって
・ボンクラ四人組がパチンコをしている最中に台を奪おうとするおっさんがどこかで見たことある男であること
・映画「働き蜂」を見て迫丸に見た方がいいという一言
・最終回近くの働かない息子に対して嫌味
・作品の応援や未読の方へオススメする一言!
「じゃりン子チエ」の初期の名作回を濃縮したような無茶苦茶良いマンガです。