徐々に、ゆっくりと可愛さが増してくるおじさん。
可愛らしいおじさん、”なぜか可愛い”って意味が分かる。ふとした時に、可愛いと思うんだろうな。 何と言うかギャップみたいなものなのかも。 そして、よく観察しないと知っていないとこんなにポンポンと話が出てこないのではと感じるので、水谷先生の観察力もすごいなぁと思う。 最初のイメージ強面なおじさん、小野本さんが素直でちょっと天然で可愛いおじさんに見えてくるのに時間はかからないはずです。
新卒で入社した浅木に教育係でついたのは、無愛想なおじさん上司だった。怖いし接しにくい!…と思いきや、知れば知るほど可愛く見えてくる!? 身近なおじさん観察コメディ待望の第1巻!
イケおじとか、ちょい悪オヤジとか、枯れ専とか、おっさんを表現する言葉は数あれど、いずれにせよ前提として顔面偏差値が高いことが挙げられるので、
まぁ、年齢関係なく、顔だろ
と思っていた。
本作に度肝抜かれたのは、ホントにただのおっさん。
ポマードよろしくオールバック小太りの中年。
無口だし、おしぼりで顔もふく。
これが可愛いわけ、、、あった。
あったよ。
大方の想像通り甘党だし健康診断ひっかかるし、部下にも気にしいだし、何よりすね毛がないくらい足がキレイ。
なんか色々バグった作品だが、読んでて謎に癒やされる。
書影のおじさんだけでなく、部長のおじさんも出てきて、2人でいちゃこらしているのも、なぜか楽しい。
おじさんからにじみ出る哀愁のような、ちょっとした影も良い。
ふつーのおっさんが可愛くて誰得な話ですが、新感覚なのが良かったです。