シンプルにファンタジーとしても面白いのに、それだけじゃない|〜4巻
にんげんもモンスターも悪いやつは悪いし、良いやつは良い! ゾンビつくったりゴブリン植えたり宝箱にお宝入れたり、ダンジョン運営の努力というかお仕事が、知らない世界を覗き見しているようで楽しい。あとゴーレムかわいい。 ディズニーのキャストの仕事に密着してるみたいな。 ちゃんとファンタジーもしていて、クレイが魔力膜を扱えるようになって強くなっていったり、精霊とかベルとかなんか、出自のわからん謎の存在がいたりする。 あと、ギルド上層部ぶっ殺したり王様たち撃退したり、げきつよ主人公ズのなろうっぽいスカッともある。 ポップでメタい作風に見えるけど、簡単に人が死ぬくらいにはファンタジーの世界観が練り込まれているからこその面白さがある。
セリフが少なくモノローグが多いせいだろうか。
一見、淡々とした感じがする漫画だ。
中身は想定外な事象が連発。
ダンジョンで働くことになった、ダンジョンを探索していたシーフの少女・クレイ。
探索期間は10年。
何歳から潜っているんだろう。
ダンジョンの裏側(運営事情)と、父親の探索と。
どちらも興味深く、ストーリーは進んでいく。
クレイ視点なのでつい忘れてしまうのだけども、クレイもかなりを超えた手練れ。
周りからの評価は高いのに、そう思いきれないのはクレイがベラのように規定外に強いわけでなく、その強さも父親譲りのおかしな鍛錬の成果だと知っているから。
あとはやっぱりクレイ視点だからだろう。
この子、すごく強い。
モンスターが喋ること、ダンジョンはよくわからない仕組みで動いていること、それらに悩みつつ運営手伝いをするクレイ。
この漫画が持つ独特の雰囲気がとても良い。