「合法体罰」で先生が救いようのないクソガキをぶっ飛ばしていく!!にコメントする
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たか
たか
1年以上前
お、おもしれ〜〜!!ウェブトゥーンの鉄板といえば「いじめ・復讐・俺TUEEE・スカッと」。そしてそれに「アクション」まで加えた面白さ全部盛りの少年マンガでした。 「未成年という立場を利用して周囲に害を撒き散らす救いようがないクソガキを、圧倒的な戦闘力を持つ大人が合法的に体罰を入れて改心させる」なんて。そんなの見たいに決まってるじゃん…!! **▼舞台設定が韓国のまま** そう!それでいいんだ…!作中で右側通行だったり、夕飯で銀色のお箸使ってるにもかかわらず、無理やり人名や地名だけ日本に変えるような脳筋ガバガバローカライズなんてしなくていいのに、なぜだかウェブトゥーン界隈では多いですよねそういう作品。読んでて違和感にイライラするだけなので本当に無くなって欲しい慣習です。舞台設定が韓国のままというだけで手叩いて喜んじゃいました。 **▼キャラがいい** 主人公のナ・ファジン先生の安心感しかない強キャラぶりに痺れる! 不遜なくらい余裕があって不適で、でもその態度は伊達じゃなくガチで強いし、悪を挫き弱者を救う義の心がある。 先生の信念と美学には、なんとなく稲垣理一郎作品のキャラと同じものを感じます。 **▼作画と塗りがいい** 作画がとにかく魅力的かっこいいうえにコマ割りがかっこいい! 塗りも一昔前の少年アニメ風のパキッとした色合いで実家のような安心感。 コマ割りが読みやすく、そしてシーンを際立たせる演出としてもうまく活用されていて迫力が素晴らしかったです。 https://i.imgur.com/EluYOEN.png (チェ・ヨンテク/ハン・ガラム『鉄槌教師』第11話) https://i.imgur.com/XnAnlA3.png (チェ・ヨンテク/ハン・ガラム『鉄槌教師』第14話) **▼漫画として読みやすい** 基本的にウェブトゥーンって読みにくくて嫌いなんですけど、こちらの作品はストレスを1mmも感じることなく、続きが気になってあっという間に15話まで読んでしまいました。 1〜6話が「スーパーぼっち編」、7〜15話が「クウンハイテック高等学校(工業高校)編」なのですがどちらも笑えてスカっとできて最高の読み心地です。 スーパーぼっち編では、体罰を罪に問われない権限を与えられた年長の先生たちが久々に教鞭(物理)を手にし、イキイキし始めるところでメチャクチャ笑いました。やってんね〜! https://i.imgur.com/BC7vj5U.png https://i.imgur.com/OyEY8Ae.png (チェ・ヨンテク/ハン・ガラム『鉄槌教師』第3話) 工業高校編はクローズかWORSTか東リベか、といった大規模な不良の抗争が行われてて最高でした。っぱ不良は大人数で抗争してくれないと。 まず1話を読んで思ったのは、「そりゃこれはウケるわ…」でした。 ナ・ファジン先生が腐りきった学校に着くやいなやイジメっ子をぶっ飛ばして「俺たちの頃は殴られたらお礼を言ったものだ」的なを言うのですが、そう!そこなんですよね。 〜以下、隙自語り(飛ばして大丈夫です)〜 >私は平成生まれなのですが、地方育ちのため中学時代はまだ体罰がありました。 >真夏だろうとなんだろうと部活中は水を飲ませてもらえませんでしたし、中1のときは足が遅いからと顔面を殴られ漫画みたいに後ろに吹っ飛んでしまって他の人にぶつかりなぎ倒してしまいました。   >当然他の生徒たちも散々ぶっ飛ばされていて、授業終了間近にチラッと時計を見た生徒が殴られて机からすっ飛んだり、路上でマラソンの予行練習をしているとき最後尾の生徒が教師がペースカーに轢かれたり、女子バレー部員が説教中に顔面にボールを蹴ってぶつけられたりいろいろありました。(※ちなみにやったのは全員同じ教師)   >そんな育ちなので、山本さほ先生の『岡崎に捧ぐ』の中で剣道部の練習中にふざけて道場を出て言って笑いをとったみたいなシーンを読んで衝撃を受けましたし、吉祥寺出身のバスケ部の友人が合宿が楽しかったみたいなことを言ってたのも同じ世界の話とは思えませんでした。   >最近だと世田谷区の中学校に健康維持のために自分のペースで運動ができる部活が出来たそうで、そのニュースを聞いたときは「なんて画期的なんだ素晴らしい!」と思うのと同じくらいドス黒い感情が湧いてきました。   〜終了〜 世の中が良くなっていくのは良いことですし、自分が人を殴りたいとは全く思いません。それでも自分は理不尽な仕打ちに耐えたのに、下の世代同じ苦しみを味わっていない…という状況には釈然としない思いがあります。 だから日本にも…というか私の中に「漫画で読めたらうれしい」というニーズはたしかにあると思いました。 マジで誤解しないでください。「漫画で」です。 良くなった世界を後退させず良い方向に進め続けていくために、私達は最後の体罰世代として釈然としないキモチをグッと飲み込んでいかなくてはいけません。 こういうフィクションの意義は、その飲み込んだ後に残るモヤモヤを少しでもスカッとさせてくれるところにあるのだなと、あらためて感じました。

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たか
たか
1年以上前
お、おもしれ〜〜!!ウェブトゥーンの鉄板といえば「いじめ・復讐・俺TUEEE・スカッと」。そしてそれに「アクション」まで加えた面白さ全部盛りの少年マンガでした。 「未成年という立場を利用して周囲に害を撒き散らす救いようがないクソガキを、圧倒的な戦闘力を持つ大人が合法的に体罰を入れて改心させる」なんて。そんなの見たいに決まってるじゃん…!! **▼舞台設定が韓国のまま** そう!それでいいんだ…!作中で右側通行だったり、夕飯で銀色のお箸使ってるにもかかわらず、無理やり人名や地名だけ日本に変えるような脳筋ガバガバローカライズなんてしなくていいのに、なぜだかウェブトゥーン界隈では多いですよねそういう作品。読んでて違和感にイライラするだけなので本当に無くなって欲しい慣習です。舞台設定が韓国のままというだけで手叩いて喜んじゃいました。 **▼キャラがいい** 主人公のナ・ファジン先生の安心感しかない強キャラぶりに痺れる! 不遜なくらい余裕があって不適で、でもその態度は伊達じゃなくガチで強いし、悪を挫き弱者を救う義の心がある。 先生の信念と美学には、なんとなく稲垣理一郎作品のキャラと同じものを感じます。 **▼作画と塗りがいい** 作画がとにかく魅力的かっこいいうえにコマ割りがかっこいい! 塗りも一昔前の少年アニメ風のパキッとした色合いで実家のような安心感。 コマ割りが読みやすく、そしてシーンを際立たせる演出としてもうまく活用されていて迫力が素晴らしかったです。 https://i.imgur.com/EluYOEN.png (チェ・ヨンテク/ハン・ガラム『鉄槌教師』第11話) https://i.imgur.com/XnAnlA3.png (チェ・ヨンテク/ハン・ガラム『鉄槌教師』第14話) **▼漫画として読みやすい** 基本的にウェブトゥーンって読みにくくて嫌いなんですけど、こちらの作品はストレスを1mmも感じることなく、続きが気になってあっという間に15話まで読んでしまいました。 1〜6話が「スーパーぼっち編」、7〜15話が「クウンハイテック高等学校(工業高校)編」なのですがどちらも笑えてスカっとできて最高の読み心地です。 スーパーぼっち編では、体罰を罪に問われない権限を与えられた年長の先生たちが久々に教鞭(物理)を手にし、イキイキし始めるところでメチャクチャ笑いました。やってんね〜! https://i.imgur.com/BC7vj5U.png https://i.imgur.com/OyEY8Ae.png (チェ・ヨンテク/ハン・ガラム『鉄槌教師』第3話) 工業高校編はクローズかWORSTか東リベか、といった大規模な不良の抗争が行われてて最高でした。っぱ不良は大人数で抗争してくれないと。 まず1話を読んで思ったのは、「そりゃこれはウケるわ…」でした。 ナ・ファジン先生が腐りきった学校に着くやいなやイジメっ子をぶっ飛ばして「俺たちの頃は殴られたらお礼を言ったものだ」的なを言うのですが、そう!そこなんですよね。 〜以下、隙自語り(飛ばして大丈夫です)〜 >私は平成生まれなのですが、地方育ちのため中学時代はまだ体罰がありました。 >真夏だろうとなんだろうと部活中は水を飲ませてもらえませんでしたし、中1のときは足が遅いからと顔面を殴られ漫画みたいに後ろに吹っ飛んでしまって他の人にぶつかりなぎ倒してしまいました。   >当然他の生徒たちも散々ぶっ飛ばされていて、授業終了間近にチラッと時計を見た生徒が殴られて机からすっ飛んだり、路上でマラソンの予行練習をしているとき最後尾の生徒が教師がペースカーに轢かれたり、女子バレー部員が説教中に顔面にボールを蹴ってぶつけられたりいろいろありました。(※ちなみにやったのは全員同じ教師)   >そんな育ちなので、山本さほ先生の『岡崎に捧ぐ』の中で剣道部の練習中にふざけて道場を出て言って笑いをとったみたいなシーンを読んで衝撃を受けましたし、吉祥寺出身のバスケ部の友人が合宿が楽しかったみたいなことを言ってたのも同じ世界の話とは思えませんでした。   >最近だと世田谷区の中学校に健康維持のために自分のペースで運動ができる部活が出来たそうで、そのニュースを聞いたときは「なんて画期的なんだ素晴らしい!」と思うのと同じくらいドス黒い感情が湧いてきました。   〜終了〜 世の中が良くなっていくのは良いことですし、自分が人を殴りたいとは全く思いません。それでも自分は理不尽な仕打ちに耐えたのに、下の世代同じ苦しみを味わっていない…という状況には釈然としない思いがあります。 だから日本にも…というか私の中に「漫画で読めたらうれしい」というニーズはたしかにあると思いました。 マジで誤解しないでください。「漫画で」です。 良くなった世界を後退させず良い方向に進め続けていくために、私達は最後の体罰世代として釈然としないキモチをグッと飲み込んでいかなくてはいけません。 こういうフィクションの意義は、その飲み込んだ後に残るモヤモヤを少しでもスカッとさせてくれるところにあるのだなと、あらためて感じました。
鬼ゴロシ

昏睡から目覚めたジジイによるハードな復讐劇!!

鬼ゴロシ
吉川きっちょむ(芸人)
吉川きっちょむ(芸人)

まだ読んでるところ4話目だけど、かなりハードで面白い!! 街のヤクザたちぶっ倒しまくって無双していた主人公が、5人の仮面被った男たちに嫁と娘を殺され、自分の頭に銃弾ぶっ込まれて植物状態で15年刑務所にいて、出所して子分にお守りされながら飲み行ったら潰した組のやつに包丁ぶっ刺されて道端に放置されて警察に見つかって連れてかれて、運悪く近くで起きてた一家殺人事件の重要参考人として尋問されたら、刑事が自分の家族殺した仮面のやつと同じ話を始めて・・そして、15年の眠りから意識を取り戻す!!!!ここまで一話!! ここから凄絶な復讐が始まる!!!! 熱い!!熱すぎる!!!! 河部真道先生の漫画は、鎌倉末期の『バンデット』、近未来のディストピアを描いた『KILLER APE』と、それぞれ時代こそ違えど、濃くて熱い殺し合いの物語が展開されてきた。 そして今回、ついに現代! そしてこの土地では過去から鬼憑の伝説があるということで土地の背景と業も背負っている!! これからどうやって復讐していくのか、5人は一体誰なのか、ミステリー要素もありつつ楽しみすぎる~!!! 早くも実写映画化してほしい!

みやこまちクロニクル

「好日(前編)」そして…

みやこまちクロニクル
toyoneko
toyoneko

ちほちほ先生は、岩手県宮古市在住の漫画家です 主として日常エッセイ漫画を描いています 私が先生の作品に初めて触れたのは、「好日(前編)」という短編エッセイでした ツイッターで話題になってたのかな…?当時はpixivで読めました 内容は、東日本大震災の話です 宮古市は、津波でかなりの被害を受けた地域。そこにいた人のエッセイ漫画というと、やはり、ものすごくドラマティックなというか、衝撃的なというか、そういうものを、読み手としては期待してしまう でも、そういうものではありませんでした ちほちほ先生の描く震災は、当事者目線でありながら、どこか乾いた感触で、淡々としていて、でもだからこそ、ものすごくリアルだった もちろん、これは、ご自宅も家族も無事だったからこそ、という背景があると思うのですが、それにしても、「震災をこういうふうに描ける」というのは、かなりの衝撃でした 実は私、東日本大震災のときには気仙沼に住んでました 幸いにして、自宅は無事、身内で亡くなった人もいなくて、被災者のような被災者でないような、不思議な立場でした そんな立場の人間の感じる、震災に対する距離感というか、視線というか、そういったものも、見事に描写している作品でした 3.11当日、テレビでは、火の海に包まれた気仙沼の空撮映像を流し、「気仙沼市全滅!」みたいな報道をしていたそうです しかし、現地にいた私は、テレビもうつらないし(停電)、携帯電話も繋がらないし(基地局が潰れた)、仕方ないから、懐中電灯の明かりの中で、自宅で「バイオレンスジャック」を読んでました(でも怖いから10分おきに外に出て津波の様子を確認していた) そして、ああいう災害を経験すると感じるのは、災害と日常は地続きなのだということ そこにははっきりした境は無くて、災害はいつ起きるか分からないし、災害と日常は、実は、同居しうるものであるということ この作品を読むと、そのことも思い出されます ところで、ちほちほ先生は、「好日(前編)」を含む作品群をコミティアで発表していたのですが、その後いろいろあってトーチで賞を貰い、さらにはトーチで連載を持ち、コミックが3冊発売されました。それが本作「みやこまちクロニクル」です 私、「好日(前編)」を読んだあとは、恥ずかしながらちほちほ作品を追ってなかったのですが(『「好日(前編)」は良かったけど、それ以外は読まなくてもいいかな…』とか思ってた)、現在、リイド社の電子書籍がセール中とのことで、せっかくなので全部買って読んでみました 1冊目(震災・日常編)は、コミティアで発表していた作品群の再録。「好日(前編)」もタイトルを変えて収録されています 2009年~2016年まで描かれており、震災の話、復興の話、そしてその中での日常が描かれます 2冊目と3冊目はトーチ連載分。「コロナ禍/介護編」「父ありき編」です 2019年~2023年まで描かれています。内容は、主として、親の話。ちほちほ先生は、両親と同居して暮らしているのですが、特に父親について、介護が必要になって、次第に、状態が悪くなっていく描写が描かれます 正直、かなり重い話です でも、不思議と暗くはない。また、やはり描き方は淡々としているので、比較的あっさり読めてします でも実は激重なので、読んでいると、気づかない間に、どんどん心が重くなっていく 変な例えですが、「軽く飲めるのにアルコール度数高いお酒」みたいな作品…というか また、これは私の個人的な問題なのかもしれませんが、非常に強く感情移入できてしまう ちほちほ先生と自分は、きっと、似た感性をしているのだろうなとか、私も同じ状況に置かれたら、きっと私もちほちほ先生のように感じるんだろうなとか、そんな気持ちになってくるのです 思考がトレースできるとか、人生を追体験できるとまで言うと大げさですが、それにしても、あまりにも強く共感しすぎてしまう 作中で、登場人物(特に親)が、強めの訛りを使うのもポイントですね。私も岩手出身なので、登場人物が、何を言っているか、どういうアクセントなのか、はっきりわかってしまう。ちょっと、リアルすぎる 私は、結局、東北を離れ、今は関東で暮らしています この作品を読んでいると、これは、「もし自分が東北に残ったら」という、ifの物語なのかもしれない、とも思えてきて、他人事とは思えなくなってしまうのです あと、うちの親はまだ元気ですが、将来の親との関係も考えなくちゃいけないなとか、そういうことも考えさせれました。まぁこれを言い出すと今度は「父を焼く」の話になるのですが、ここでは触れません 何を言いたいのかというか、この作品は傑作だということです 「好日(前編)」だけでも傑作だったのですが、「コロナ渦/介護編」「父ありき編」は、別ベクトルで傑作です そして、この作品は、私にとっては、忘れられない作品になりました 3巻の「続き」はまだ描かれていないようです。続きを読める日を待ち続けたいと思います

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