約30年前の作品なので違和感を覚える点も多々ありますが、LGBTや家族のあり方など現代にも通ずるテーマが描かれています。
ごく普通の女子高生が、父親の再婚相手の弟と暮らすことになり恋愛や家族関係など悩みながら本当の愛に気づいていくお話。
心と体の性別が違う人や恋愛対象が同性の人もいるということはわかっていても、つい自分のものさしに合わせて話をしてしまうことがあります。
この作品の主人公も差別意識があるわけではないのですが(現代の価値観に合わせるとアウトだけど)無意識の言動で人を傷つけている場面があり、かなり身につまされます。
自分と他者の違いに気づくこと、相手を尊重すること、形にとらわれないこと…くりた陸先生らしい爽やかで暖かい視点で大切なことを教えてくれる作品です。
パパの2度目の結婚式は常夏の島、グアム。あたしが小さい頃にママと離婚して、それから男手一つであたしを育ててくれた。新婚の邪魔をしないように、1人先に日本へ帰国したあたしを待っていたのは、パパの結婚相手の優子さんの弟の奨。「女に興味がない」ってヒネた感じで笑ってあたしのからかったりする奴で、本当の笑顔は犬のバロンにしか見せない。そんな彼から告げられた、あたしをからかっていた理由とは優子さんの衝撃の事実だった…
パパの2度目の結婚式は常夏の島、グアム。あたしが小さい頃にママと離婚して、それから男手一つであたしを育ててくれた。新婚の邪魔をしないように、1人先に日本へ帰国したあたしを待っていたのは、パパの結婚相手の優子さんの弟の奨。「女に興味がない」ってヒネた感じで笑ってあたしのからかったりする奴で、本当の笑顔は犬のバロンにしか見せない。そんな彼から告げられた、あたしをからかっていた理由とは優子さんの衝撃の事実だった…