我々だとくらべてコレジャナイ感あると言う人がいるが、闇主役の世界観を良くみてほしい。“ナイト”と呼ばれる異能力者は表舞台の人から見て半ば日陰者扱いになっている描写が多い。便利屋のウツが実況での薄っぺらなクズではなく男らしくて格好良く描かれているのも肝が座ってなければそもそも生き残れなかったからである。チーノショッピ兄のように慕われたり、不本意な能力が身に付いて怯える主人公に「大丈夫」と言えるような器がなければやっていけなかった。この調子で行くとおそらく同じ“ナイト”であるグルッペンはゴッドファーザーのような風格溢れる人だと思われる。

OsamaBinLaden

長文及び最新話ネタバレ:採用試験でウツは”不死身のザクロ”と呼ばれるナイト”異能力者”の仲間を威圧的に追い払った後「心細いからってどこにでも舎弟連れてくるんじゃねぇよダセェ奴」と少々大人げない挑発でザクロを怒らせている。これは”仲間意識”を主張しているくせに仲間を連れてきたザクロとナイトやそれに匹敵するほどの力量もないのにのこのこついてきた仲間に対して憤っているのではないか。「本当に仲間想いならナイトの自分一人で来るはずだしそういう覚悟も汲むはず」ということだろう。特にどれほど弱くても”不死身”の異名を持つほどのアンテッド並みの回復力を持つ彼はある意味無双であるからなおさらだろう。こういうところに便利屋ウツの”父性愛”が垣間見える。

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