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死ニカエリ
自殺の「方法」を異能力にして蘇るバトルアクション #1巻応援
死ニカエリ 反転邪郎 反転シャロウ
sogor25
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主人公の青年は両親が無理心中を図ったという過去の経験から"自殺"というものに過剰に敏感になっている大学生。 彼が近所の「自殺の名所」と呼ばれる場所の前を通りがかったとき、中学生くらいの少年がその中に入っていこうとするのを目撃します。 慌てて彼を止めようとその自殺の名所に入っていく主人公でしたが、少年に追いついた場所にはすでにもう1人“先客”がいて、しかもその男は不思議な能力を使い2人に襲いかかってくる という導入の物語です。 この作品は、1話の序盤で単なる噂話として語られている、自殺者がゾンビのように蘇る「死ニカエリ」と呼ばれる存在にまつわる物語です。 この「死ニカエリ」はただ自殺した人間が生き返っただけでなく、その自殺の方法に由来する特殊な能力を有しているという特徴があります。 異能バトル的な設定ではあるのですが その能力の発現方法はかなりインパクトがあり スプラッターホラーに近い雰囲気もある作品です。 また「自殺」という行為そのものに強い抵抗を示す主人公なのですが、1巻の途中である事実が判明し、今後の展開次第ではありますが、主人公の心の葛藤や倫理観の衝突にも注目したい作品です。 1巻まで読了
神にホムラを ―最終定理の証明方法―
天才少女と解き明かす世紀の難問 #1巻応援
神にホムラを ―最終定理の証明方法―
兎来栄寿
兎来栄寿
『口移しの魔女たち』、『モナリザマニア』のヨシカゲさんが新たに描くのは数学マンガ。 300年以上もの長きにわたって誰も完全な証明はできなかった「フェルマーの最終定理」をテーマにした物語です。1話を読んだときからずっとワクワクして、毎回楽しんでいます。 フェルマーの最終定理の証明に取り憑かれた日系人のアンディ・ホムラが、9歳の孤児である女の子の天才的な数学の素養を見抜いて彼女を引き取り、力を合わせて数学史上屈指の難問に挑んでいこうとします。 数学上の未解決問題、人類の知の真髄がそこにあって心躍りますよね。謎は超大であればあるほどロマンがあります。フェルマーの最終定理も解かれるまでは、その最たるものでした。 ラマヌジャンから取ってラマと名付けられたその少女が、誰から学んだ訳でもなく自ら構築したであろう思考と理論に基づいた大量の記述から溢れ出る圧倒的天才性に、そしてその才気を使って超大な謎に挑んでいくさまにワクワクします。 数学というと理知的なイメージがあるかもしれませんが、ときに泥臭く、ときに狂気的な立ち居振る舞いがなされ、タイトルが回収されていく瞬間も熱いです。 1951年が舞台ですが、史実では1955年に谷村-志村予想が出てくるのでそこにどう繋がっていくのかという点も楽しみです。 メインのふたりを取り巻くサブキャラクターたちも立っていて、題材的には数学ではありますが数学にあまり興味がない人や得意ではない人でも楽しめるであろう内容です。
平成敗残兵すみれちゃん
男子高生、クズ従姉妹をプロデュース #1巻応援
平成敗残兵すみれちゃん
兎来栄寿
兎来栄寿
『八雲さんは餌づけがしたい。』、『マリア先生は妹ガチ勢!』に続く里見Uさんの「お姉さんと少年」系最新作です。 前連載の『八雲さん』の1話を読んだときには里見Uさんの覚醒を感じ、実際に長期連載の人気作品となりましたが、この『平成敗残兵すみれちゃん』の読切版を読んだときもまた別ベクトルで里見さんのポテンシャルを感じました。 そして、そのポテンシャルは現在の連載部分で最高潮に発揮されています。『八雲さん』では作品内容的に描けなかったことを、この『すみれちゃん』の方で思う存分解き放っているように感じます。 31歳の元グラビアアイドルのいとこ・すみれを、同人アイドルのコスプレイヤーとしてプロデュースして売っていこうとする高校生の雄星。実に『ヤンマガ』らしいと思うのは、里見さんの魅力的な絵で描かれるすみれちゃんの恵体もさることながら、その性格のクズっぷりです。酒・タバコ・ギャンブルに溺れ、金遣いも壊滅的。時折、人としてのモラルの低さを露呈していくところが逆に魅力的です。 『ヤニねこ』などとの親和性の高さを感じさせますが、里見さんは『ヤンマガ』という媒体に的確にアジャストしたのか、それとも本質的にマッチしているのか。その回答は、おまけマンガに如実に表れています。 サブキャラクターも魅力的で、芸能プロダクション社長のファムファタ任三郎は登場から強烈ですし、雄星に好意を寄せるオタク女子のひよりの想いの行く末も見所のひとつです。 そして、基本的に破天荒に進んでいく中でも ″信頼ってのは勝手にできるものではなく  急造でも作ろうとする事が大事なのだよ″ といった名言がたまに飛び出すのが里見さんの作家性の良さが出ているところで好きです。1話の最後を見れば、この物語に期待せずにはいられません。 すみれちゃんと雄星は、果たしてどこまで駆け上がれるのか。道中のドタバタも楽しみながら、追っていきたい作品です。
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