生活に潜む日仏の違い
じゃんぽ~る西先生の、「外国の人形のようにかわいらしくデフォルメされている登場人物とアクセントのように挟まれるリアルな絵」という作画のスタイルが好きです。 機械に強いフランス人の奥様と、日本ですくすく大きくなる七央くん、そして日本人的な日本人男性のじゃんぽ〜る先生の3人暮らしは読んでて全然飽きません。 現在FEEL YOUNGで連載中の、奥様が来日に至るまでを描いたTOKYO異邦人も、ハチャメチャに面白いのでおすすめです!! (画像: こういうリアリティとデフォルメの絶妙なバランスが最高…!)
必要以上に自虐することも美化することもなく、フラットに描かれた日仏夫婦のコミックエッセイ。
愛情表現が苦手なモテない日本人男性が、フランス人女性と出会い愛に目覚める!みたいなノリじゃないところがいいですね。
西先生もカレンさんもお互いの違いを認め合い、ひとりの人間として対等に接してるのが素敵。まだ幼い七央くんに対しても同じスタンスなのが本当に素晴らしいです。
妻とか子どもとか夫とかカテゴライズして一般例と比べるのではなく、この人はこうなんだねって面白がってあげる西先生の姿勢を見習いたいと思います。
フランスでは立ち耳は好まれなくてすきっ歯は魅力的っていう美の基準の違いも面白い。時代や場所によって変化するんだから、常識や美醜にとらわれるのってバカバカしいのかもしれません。