ストーリーが壮大
単なるファンタジーに留まらず、世界観や設定は秀逸。精神的な奥深さも含んでいてとても重厚な物語。絵が丁寧できれいで引き込まれます。誰しもが抱えているであろう劣等感や罪悪感の描写が刺さる物語です。スタートは転生だけど、転生モノに有りがちなチート展開はなく、主人公の成長に感動しました。文字が多めなので一気には読めないですが、くり返し読むと楽しめると思います。魔物たちに育てられた主人公、今後どのようなストーリーになって行くのか楽しみです。
これは罰なのか。それとも――― “生”に挫折し、生きることを手放した男に与えられたものは、新たな人生と不思議で歪な家族だった。磊落な骸骨の剣士・ブラッド、ミイラの淑やかな神官・マリー、偏屈な魔法使いの幽霊・ガス。三人の不死人の庇護のもと、かつて滅びた死者の街で暮らす少年・ウィリアム。彼は前世を悔い、再び生まれ落ちたこの新たな世界で“生き直す”ことを決意するのだった。「小説家になろう」発、王道ハイファンタジー開幕!
三人の不思議な見た目は人外な保護者達に育てられた主人公。
父のような母のような祖父のような彼らと生活し、成人となるまで外界に出ていくことがなかったのには理由があった!
彼らは過去の世界を救った英雄たちで、人の未来のため自らの技術と知識を息子のような彼に教え込んだ。
世界に飛び出し見るもの聞くのも新鮮だったが、世間しらずの心の優しい彼に世界は優しかった。
読み進めると転生ものだったことを少し忘れてしまうくらい、本人が努力して生きていく。
泣けるところもあり、おすすめの一作です