シンプルにファンタジーとしても面白いのに、それだけじゃない|〜4巻
にんげんもモンスターも悪いやつは悪いし、良いやつは良い! ゾンビつくったりゴブリン植えたり宝箱にお宝入れたり、ダンジョン運営の努力というかお仕事が、知らない世界を覗き見しているようで楽しい。あとゴーレムかわいい。 ディズニーのキャストの仕事に密着してるみたいな。 ちゃんとファンタジーもしていて、クレイが魔力膜を扱えるようになって強くなっていったり、精霊とかベルとかなんか、出自のわからん謎の存在がいたりする。 あと、ギルド上層部ぶっ殺したり王様たち撃退したり、げきつよ主人公ズのなろうっぽいスカッともある。 ポップでメタい作風に見えるけど、簡単に人が死ぬくらいにはファンタジーの世界観が練り込まれているからこその面白さがある。
19話から見ていると「仲間殺し」と呼ばれる悪漢がでてくるが、その連中は柔和で人畜無害というより脇役の中でもきわめて表情が不明瞭にデフォルメされている。
実際の凶悪犯もどこか喜怒哀楽に乏しそうな顔の人が多い。
仲間を殺しているうちに自我まで「殺し」たのだろうか。
そう考えればひとにらみで黙ってしまう奴しか相手にしていないから強面は意外と小悪党が多い。