響イズムを受け継ぐ将棋漫画『龍と苺』最新話感想
※ネタバレを含むクチコミです。
『響~小説家になる方法~』柳本光晴最新作 命懸けで闘うものが見つからず 退屈した日々を送る、藍田苺、14歳。将棋好きの元校長に、才能を見いだされた苺は 初心者のまま、将棋の市大会に参加することに!!! そこは女だから、子供だから、と言われるような 「見えない壁」がある場所だったが… そんなことは関係ない。苺は真っすぐ、自由に、猛烈に、暴れまわる!!! 連載開始直後から、大大反響! 一手一手、強くなる。“闘う”将棋マンガ、開幕!!
「龍と苺」は、「響」を描いた柳本光晴先生が週刊少年サンデーで連載している将棋漫画です。
…が、私自身は、初期にちょっと読んで、その後は追ってませんでした。
何故かというと、悪い意味で「響」に似ていたから。「龍と苺」の初期のエピソードは、「性格のキツい天才少女が主人公で、その才能で無双する話」で、まぁ、将棋版「響」でしか無く、しかも主人公は「響」よりさらにトゲトゲしている狂犬だし、敵キャラも嫌な奴ばかりだし、これはちょっとどうかな…と追わなかったんですよね。
ところで、現在、「龍と苺」はサンデーうぇぶりで8月17日(水)まで全話無料公開中。
おや久しぶりに読んでみるかと手を出したところ、みごとドはまりして、コミック全巻一気買いしました。
面白くなりましたね!!!
「性格のキツい天才少女が主人公で、その才能で無双する話」という基本線は変わらないのですが、主人公の苺の性格がだんだんやわらかくなって、可愛くなってきますし、敵キャラも、「嫌な奴」ではなくて「変な奴」「変態」が増えていき、しかもキャラクターとしても魅力的な人物が増えていきます。
また、主人公は「天才」ではありますが「無敵」ではないので、大苦戦もしますし、何なら負けるので、きちんとドラマがあります。
今は、(おそらく作中最大の)トーナメントの渦中ですが、このトーナメントに入ってからはもう本当にずっと面白くてビックリしました。見事にまっとうな「少年漫画」でした。
これまでサンデーは買ってなかったのですが、この作品のためにサンデーを買ってもいいのではないかと悩むレベルです。
ということでこれまで読んだことなかった人は是非ご一読を。
8月17日まで全話無料公開中です!
自分もまさに最初の方がちょっと読んだだけだったのでこのクチコミを見ておおっとなりました。基本路線は同じだけどいい方に展開するんですね。この機会に読んでみます。
コメントありがとうございます!
途中まで、男がどうとか女子供がどうという話も多かったですが、話が展開するにつれて、そんなことはどうでもよくなるほど純粋に面白くなっていくので、強くオススメです!