SNSの闇を知れるにコメントする
しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~

インターネットで誹謗中傷。した側、された側のその後。

しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~ 左藤真通 富士屋カツヒト 清水陽平
ゆゆゆ
ゆゆゆ
リツイート(リポスト)も誹謗中傷しているうちに入ると聞いたのはいつだったか。 作中2巻でも、ばっちり開示請求行きになっています。 物語の端々で、こうするとこうなるのか、ああそうか、と思ってしまいます。 教科書代わりに漫画で勉強したり、子供に覚えてもらうのも良いかもしれないですね。 もう数年したら、この漫画に書かれている内容も「今はこんなに甘くないからw」と言われるのかもしれませんが、良い勉強になります。 法律や裁判という点では、添付画像のシーンも印象的でした。 裁判は「私は悪くないのにどうして!」と言っている段階の、次の段階だとよく分かります。 X(Twitter)でお医者さんアカウントが続々と開示請求をし始めた時期を思い出してしまいます。 家族をも巻き込むので、自分はトラブルに足を突っ込まぬよう気をつけたいです。 それから、一巻最後のおまけ漫画にあった 「身内といえどしょせん他人事…そのときが来るまで分からない人が多いのです」 のコメントは、何事にもいえることだったので、そうよねと染み染み実感してしまいました。
おはよう、おやすみ、また明日。

がんと、人生と向き合う #1巻応援

おはよう、おやすみ、また明日。
兎来栄寿
兎来栄寿
『CREWでございます!』シリーズの御前モカさんによる新作です。フィクションではありますが、一家全員ががん患者であることは本当で、ご自身の闘病経験を元にして描かれているそうです。 主人公の独身女性・秋山紅葉が、がんで五年生存率50%を宣告され闘病していくという内容になっています。 皆さんは、もしも同じように宣告されたとしたら、どうするでしょうか? なかなか母親に切り出すことができなかったり、友人に伝えたら心無い言葉をSNS経由で刺されたり、読んでいて胸が圧搾されるような気持ちになります。10話の122Pなど、思わず嗚咽が漏れました。 それでも、同じ病室の杏子さんのように素晴らしい人との出逢いも生きている限り存在します。 杏子さんの言葉であったり、改めてその境遇になってからいろいろな物事を見つめ直したりすることを通して、今まで抑圧されていたものや苦しみからの解放が得られる瞬間もあり、そこは祝福したくなります。 私もなかなか自分のために生きられず人に譲ってばかりな部分があるので、紅葉がたまには自分のために生きようとするシーンなども全力で応援したくなります。 がんは日本人の死因としては1位ですし、私も大概睡眠や命を削って生きてきたので30代でがんになる『断腸亭にちじょう』などを読んでいてもまったく他人事に感じられません。いつか遠くないときに、自分や周りの人に訪れるかもしれない。 そうなったときに知っておくべきことや心構えとして持っておくべきことはたくさんあり、備えとして読んでおいて損はない作品です。それ以上に人生における大切なものも、ここにはたくさんあります。 そして、私は『CREWでございます!』や『おはよう、おやすみ、また明日。』のような素晴らしいマンガを描いてくださった御前モカさんに感謝しています。どうかひとつでも多くの笑顔がありますように。
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