百合の玄関マット作品
言わずと知れた有名作品。百合好きを名乗るなら必読です。※入門編的な意味で玄関マット作品という言い方があるらしいですね。まさにそんな作品です。 地味目な女の子と派手なギャル系の女の子、それぞれの隠れた可愛いところを見つけ仲を深め、いつしか友情を超えた感情に………! 決まったパターンといってしまえばそれまでですが、森永みるく先生はギャルと地味女子恋愛の専門店(と勝手に思っている)のでそこが良い、安心の展開です。 主人公二人が友人たちと一緒に高校生活を送っているだけで癒されます。学校行事と王道百合イベント、最高………。
地味な女子高生が同じクラスのギャルと友達になるお話。明るく開けっぴろげな作風の中に、大切なテーマを秘めている。
二人で、ギャルグループで、新しい世界を知る地味主人公女子。校則違反の寄り道、おしゃれ、お化粧……合コン……お酒……大丈夫か?と心配になるほど、割と色々やらかしている。ちょっとエッチな視点もちらほらと。
知らない世界を教わり、共に楽しむ事で、二人の友情は強くなる。しかし、二人はお互いに恋を覚える。
二人とも、自分の恋が知られたら、この友情は終わると思っている。しかし恋を隠し、友情を大切にする素振りを見せることで、かえって友情は不安定になる。悩む二人の切実さに、自分のかつての恋と友情を重ね合わせて一緒に切なくなる。
相手が大切だから、友情は壊したくない。では恋は捨てなくてはいけないの?……という普遍的な問題に正面から取り組み、大切な人との関わり方について多くの事を教えてくれるこの作品は、確かに『GIRL FRIENDS』と呼ぶのがふさわしい。