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ほぼコマ割りなしで全てがモノローグで構成されているような作品です。この作品を最初に出版した編書房さんが今はもうないらしくて、検索して見つけた編集雑記によると『本書の編集でいちばん戸惑ったのはネームでした。著者にとっては、「文字も絵である」という思いを私がなかなか理解できなかったのです』とのこと。すごい境地だ…!それを漫画として成功させるのはかなり困難だったはず。それでもこの作品はコミックスとして発売されているし、読んでいて漫画ではないと思うことはなかったです。言葉に感情を込めることが出来る紡木たく先生だから可能にしたのかも。12年の休筆期間を感じさせない瑞々しい作品でした。