詩野うら作品は「有害無罪玩具」とこれしか知らないけど、ショートショート的なSFで、特に発想が面白いものばかりで好き。

本作は神がいっぱいいる。
神という概念に関しても面白い考察というか仮説というか、設定がある。

気持ち悪い系の話や絵に頼ることもほぼなく、不思議な雰囲気でむしろ緩くなって不気味さも恐怖も主張しすぎない、ストーリーがしっかり入ってくる。

ふわっとしつつも、マンガ読んだ感を得られる。ショートショートやっぱり好き。

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BLUE GIANT SUPREME

ジャズは深くて難しくてカッコいい

BLUE GIANT SUPREME
さいろく
さいろく

まず主人公のダイはすごくすごく熱がある。 周りのメンバーもそれぞれ真っ直ぐで、熱量が高い。 で、出会うその他のジャズやる人達も同様に熱い。 向き先は少し違えども、ジャズに対する熱量の高い人達を描いているんだけど、やり続けるとどういう葛藤があるのか想像もつかない。 ※もちろんコレだけが正解じゃないし特殊なんだけど 前作「ブルージャイアント」で感動と、落胆に近い憤りとを感じた人がほとんどだと思う。シュプリームではさすがに同じことにはならないと信じたい(今でもアレは本当にハッキリ憶えてるぐらいツラく、「ふざけんなーー」と口に出たぐらい熱中というか没入していた) 前作からそうだけど、途中途中で後にダイのことを語る人々(恐らくインタビューを受けている)が出てくる。 そこからは当然、未来がある程度想像できるワードがいくつも含まれており、それを踏まえて読む事でまた口角が上がってしまうのを抑えきれずに先を楽しみにして待とうと思えるそんな漫画。 ジャズが苦手であろうとわからなかろうとそんな事はどうでもいいぐらいに、五感を揺さぶってくるすごい漫画なので絶対読んだほうがいいし出来ればネタバレは見ないほうがいい。 ググると「ブルージャイアント ひどい」が一番上にサジェストされて笑ったけど、シュプリームがなかったら本当にただひどかったかもしれない。 ただ、ひどかった(と私含む多くの読者が思っている)のは本当に後半の、割と最後の方の展開の一部でしかなく、それは本当に衝撃的だったけど、その衝撃が大きい人ほどこの作品をちゃんと読んだ人であるのは間違いない。 大好きなので是非多くの人に読んでもらいたい。

ぎしさんじんでん
偽史山人伝
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有害無罪玩具

有害無罪玩具

不死で不滅な「金魚の人魚」が巡る、時空間の景色。自分だけが「時が停止した真夜中」に行われる遊び。亡くなった「あの人」と約束した、千年ぶりの再会。ウェブで話題の作品群に描き下ろしを加え、待望の単行本化。●収録作品『有害無罪玩具』『虚数時間の遊び』『金魚の人魚は人魚の金魚』『盆に復水 盆に帰らず』

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