山下和美と洋館
「数寄です!」のイメージが強いですが実はかなりの洋館好きだという作者。子供の頃過ごした小樽の思い出から、世田谷にある古びた洋館との運命的な出会いを描いた実録エッセイ。 タイトルからすると、その洋館がゆくゆくは自分のものになるということなんですかね。
読者から見たらこれが現実どおりにフェアに描かれてたとしても
少なからずご都合よく描かれてるんでしょう?と邪推はしてしまう。
そのぐらい本当に戦いになってしまっている。
洋館を残したいという想いだけでここまで動けるものなの?というのもあるが、想いが意地になってしまっているわけではないんだろうと月日の長さが証明してくれている気がする。
単純に売れっ子漫画家はすごいにゃぁ、で済んでしまう明るい漫画を期待して開いた私は2巻まで一気に読んでこのあとの展開が怖くなるのであった。
実録であるということもすごいが、Twitterはきっと探したら当時のやり取りがいっぱい出てくるんだろう。
この漫画が売れる事で山下和美先生のこの運動(といってしまう)の足しになればいいなと思う。
【デジタル版限定!「グランドジャンプ」掲載時のカラーページを完全収録!!】漫画家・山下は水色のかわいい洋館に一目惚れ。だけど館は土地ごと売却される話が進んでいた! SNSでの呼びかけに、保存を望む声が続々と。開発計画を阻止するため、区役所までも巻き込んで!?
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