あったかいなぁ
病気で生き辛さを感じている麦巻さんを、あたたかく迎えてくれる鈴さん、司さん。最初司さんのあたり強い?と思いきや、とっても思いやりのある方で鈴さんの息子さん(?)だなあと納得する。 麦巻さんのしんどい心情や気遣われるのもちょっと…っていう気持ちがすごく伝わってくるので、なおさらふたりの優しさが沁みました。ありがたいなぁ~。鈴さんの「果報は寝て待て」のシーンもほんわかあったかい気持ちになりました。このくらい長い目でいたほうが生きやすいのかな~みたいな。薬膳にも興味持ちました。ちょっと調べてみようかな。
「丁寧な暮らし」とか「自然派」みたいなワードを聞くとゾワっとしちゃう人間にも優しく沁みる作品です。
主人公のさとこは病気によって思い通りに働けなくなり、家賃の安い団地にお引っ越しすることに。
一風変わった大家さんとその息子との出会いをきっかけに、生活に薬膳を取り入れるようになります。
落ち込んだりくすぶったりしても焦ることはない、美味しいものを食べて休んでゆっくり回復しよう。運が巡ってきたときのために少しずつ元気になろう。
優しくてあたたかい教えが心にすっと入ってきます。
丁寧な暮らしなんて無理無理……!という人にも読んでみてほしいです。ゆったりした時間に癒されるはずです。