兵士二人が巡回中に森で迷いドラゴンに襲われるのだが、ドラゴンをよそに口喧嘩が始まってしまい…。
『Levius/est』の中田春彌先生ということで、やはり絵の上手さが際立っていて、そのシリアスな絵が良い振りになることでよりコメディパートが光っています。
本当にいい設定というか関係性というか、みんなのためによかれと思ってやっていることこそがむしろ劣等感を煽っていて、いいヤツだからこそ背負っていて、それも分かってはいるから周囲もあまり言えなくて…と、どうしようもなさに挟まれてる自意識って状況がもうとてもコメディなので大好きです。
後半の展開も熱いですね!
この口喧嘩ってもっと現実的な状況でもできるとは思うんです。
でもそれをファンタジーの現場でやるっていうのが大事で、この画力を活かすという点もありますが、「ファンタジーなのに」この重箱の隅をつつくような細かさ、普遍的で共感できる悩み、その人間臭さというところがまたポイントになってて笑いを増幅させていますね。
素晴らしい読切でした。
そこは剣と魔法の世界。兵団の同期であるルーカスとマルコは凶悪なドラゴンを前に口喧嘩を始めて…!?『Levius/est』の中田春彌が描くファンタジーコメディ読切!