4.0
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LINEマンガの新着で見かけて、なんとなく読み始めた。
気がついたらざくざくろ先生のツイートを遡って夢中で全話読んでいた。
めちゃくちゃ面白い。でも、面白いと思ってしまうことに罪悪感を覚える。
主人公は軽度の知的障害を持つ有紗。
求められたら体を差し出してしまう、自分に自信が持てない女の子。
バイト先で出会った優しい先輩・岡村と恋に落ちるところから物語が展開していく。
一生懸命仕事を覚えて頑張ろうとするけれど上手くいかない。一般常識とか暗黙のルールが全く理解できない。
でも、迷惑をかけたり疎まれたりしていることは痛いほど理解している。
有紗の「普通になりたい」という叫びがあまりにも切実で、思わず目を背けたくなる。
優しくされたらすぐ好きになって、むき出しの自分を全部あずけるのも痛くてつらい。しんどい。
それでも有紗が可愛くて、目が離せなくなってしまう。どうか幸せになってと願うけれど、有紗にとっての幸せは何かわからない。
痛くてしんどくて読む前に戻りたいと思うくらいに面白い作品。