これを描いたことがすごい
『夫を捨てたい』が非常に考えさせられる内容だったので、その著者さんということで本作も手にとりましたが、率直に言ってこれを描いたことがスゴいなと思いました。 出産後の女性はガルガル期なんていいますが、有り体に言うと、それをまさに描いた作品。 とにかく夫が何をしても、それこそ家事・育児をしていても、イラつく主人公の心情を吐露した内容。 これがホントすごい。 よくSNSなんかで夫婦仲が良いことってアピールする方達見たことあると思うんですよ。 いつも仲良し、みたいな。 素敵旦那様~、素敵お嫁さん~ みたいな。 あれ?ホントか?って思いません? 自分は思うんですよね。 芸能人もオシドリ夫婦とか言われながら、次の瞬間、離婚するし。 絶対、誰も彼もが、常に仲良しなわけないだろって、私は思うんですよ。 それに対して、どこかのサイトで 「不仲とか不満とかを言わないのは、周囲に自分の性格の悪さや、恥をさらしたくないだけ。自分が不幸だと認めたくないだけ。その勇気がないだけ。」 というようなコメントを読んだことがあり、こっちのほうがよっぽど真理だと思ったんですよね。 別にどこの家庭もうまくいっているわけではなくて、単純に問題を直視していないか、問題を解決するための衝突を避けているだけなんですよね。 んで、翻って、本作の著者がすごいのは、もうガンガン、自身のイヤなところをさらけ出しているところ。 ただ、ただ夫がむかつくというだけで夫に対してグサグサと嫌味なことを言う。 そして夫がもっと困ればいいと本気で思っている。 それをマンガとして公表している。 ホントすごいなと思います。上述のコメントになぞらえば、勇気がある証拠だと思う。 そして、著者がこの理不尽な感情をさらけだしてくれて、自分はようやく、(村上春樹風にいうと)女性特有の「怒りたいから怒る」現象を納得できました。 夫婦だからと言って、何を言っても許されるわけではないですが、逐一まに受けるのも違うことがよくわかりました。 出産後の女性の感情不安定さを理解したい人にはぜひおすすめします。 しかし、この著者なんやかんやで子供4人いるんですよね。 それもそれですごいな。。
うわあなんで読んでしまったんだと思ったけれど読みはじめると止められない。
育児や家事にも協力的な夫だけど、かつてはそうじゃなかったから。本当に自分が大変な時に寄り添ってくれなかったから。私の方が頑張ってるのに誰にも褒めてもらえないから。だからモラハラをしてしまう。
理由はわからんではないけれど、だからといって認められるものではない。
とめどない悪意に触れて、ひたすら胸糞悪くなる。
なのに子どもできてるから不思議だよな。なんだかんだ仲良いんじゃねえか!と思ったり。
わたしが作者さんの友達や家族だとしても、でも子どもできてるし喧嘩するほど仲が良いみたいなやつでしょ?はやく仲直りしな〜って思ってしまいそう。
結局のところ外から見て幸せそうな家庭にもいろいろあるってことなんだろうなあ。
話し合いは大事、察してくれなんて無理という学びは得られたかな。