4.38
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まず、皆思うのが、巻数を重ねるごとに
「絵柄変わってない?」
ということだと思います。
最初のほうはシュッとしているのに、だんだん靴とかガンダムみたいになっていきます。
本題。
小さい頃どハマリして再読。
今でも、最後にかけて畳かける摩訶不思議な展開は、ドラッグやっているかのような中毒性があります。(ドラッグやったことないけど。)
中国の古典怪奇小説『封神演義』を原作としながら、作者の類稀なるセンスによって大胆にアレンジしたところが、本作の魅力だと思います。
SF、ファンタジー、ギャグ、バトルの要素を取り入れつつ、ちょいちょい美形キャラも出して…といった上質な少年漫画として仕上がってます。
自分自身、『史記』における『キングダム』同様、
有名原作を「忠実」に再現したから面白いわけではないと常々思っているんですね。
同じ題材でも、ストーリーの構成や演出、登場人物のキャラ付けなど、作家によって異なりますよね。
そこが、ポイントなのだとしたら、作者のもつ独創的発想と幻想的なデザインに、摩訶不思議な古典小説が、見事にマッチしたからでしょう。
本作がここまでヒットしたのは、そこにあると改めて思いました。
余談ですが、何年たってもスープーシャンは可愛いっすね。