映画や小説のような圧倒的なストーリー密度
1930年代ソヴィエト、スターリンの大粛清の時代が舞台です。実在の有名人がガシガシ出てくる上に戦争映画などで聞いたことのあるソ連用語でいっぱいです。物語は沙村節全開で面白いのですが、登場人物が多くて名前も長いし覚えるのが大変ですw(ちなみにグロは少ないです) シシェノークとビエールカの正体が明らかになっていく過程は、出来の良いミステリーのように緊張と興奮できるものがありました。あるいは映画ですね。一本の映画を観ているようでした。一巻完結とはいえ伏線の回収も見事でした。徹頭徹尾ミステリアスな人物ではありましたが、ビエールカはもしかしたら沙村作品で一番魅力的なヒロインかもしれません。
登場人物の名前が難しい・・・。
ロシア人の名前は何でこんなに覚えずらいのか?
でも、文末に登場人物の紹介がありますので、ご安心を。
ただ、ネタバレもありますので、必ず、読了後、読みましょう。
お話自体は、分かりやすいと思います。
内容は、最後まで読んでのお楽しみ♬