河内遙先生のフィーヤン新連載!
※ネタバレを含むクチコミです。
【電子限定!雑誌掲載時のカラー扉収録】蕎麦屋の息子・阿川龍平(25)は、“お隣のお姉さん”である武蔵原環(35)に、小さな頃から片想いしている。十代半ばで告白もしたけれど「家族同然の弟あつかい」な上に「10歳差」のせいで意識してもらえず、この10年はもはや諦めモード…。そこへ突然、とぼけた色気の食えないテーラー・衣笠が環の前に現れ、まんまと恋を始められかけてしまい…!?執着片思い青年×惚れっぽい自然体女×食えない男がおくる、大人のじれじれ三角関係!
本作は1人暮らしをしている35歳のバレエの講師・武蔵原環と年子の弟の文太
そして環の隣の家に住んでいる25歳の青年・阿川龍平を中心に描く恋愛群像劇です。
物語は家を離れていた文太が2年ぶりに環の元に現れる場面から始まります。
文太は当時環が付き合っていた相手と別れる原因を作ってしまい、それ以来、環とは疎遠になってしまっていたのですが、彼が同棲していた彼女と別れたために実家である環の家に戻ってきたのでした。
そして文太が帰ってきたことにより環にある出会いが生まれ、新たな恋が芽生えようとしていました。
しかし、そこで黙っていないのが隣の家に住んでいる龍平。
龍平と武蔵原家は龍平が赤ちゃんの頃からの付き合いなのですが、実は龍平は10年以上前から環に片思いをしていて、彼女にずっと弟扱いをされていたために半ばその恋心を諦めていたのですが、環に新たな恋の相手が現れたことで、その思いに変化が訪れます
というように、それぞれの行動や内に秘めた思いが絶妙に絡み合って展開する
大人の恋愛模様が描かれる作品です。
登場人物の心情が丁寧に描かれ、容易に感情移入できてしまうだけに、それぞれの恋愛のままならなさにもどかしくなってしまう、そんな物語です。
1巻まで読了