表題作の「ライカの星」と読切3作を掲載した、ほぼほぼ短編集。
主に犬が主人公か、重要な役割を担う話がほとんど。そのため作者はよく犬好きだと思われるらしいが、犬好きらしい。紙版のカバーを見てもらえればわかるとおり非常に美しい装丁。読む用と保存用に分けたいくらい。

内容は正直、読んでくれぃ…と言いたい。
なんの予備知識なく装丁の美しさだけで手にとったひとは、ところどころで「ぬっ」と顔を出す狂気にびっくりするかもしれない。しかしその物語それぞれにモチーフとなる題材や作者の経験などがあり、しっかりとした土台があって漫画になっていることがあとがき等でわかるので、べつにふざけてるわけじゃないんだな…と納得する。
なんとなく例を出すなら「無敵の未来大作戦」(黒崎冬子)のおふざけ感と「今日の漫画」(史群アル仙)の悲壮感をそれぞれ大さじ3くらいすくって混ぜた感じ。自分で書いておいて適切とは思えない例え方ですけど、でも何となくそう感じたんですよね。

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ライカの星
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