表題作の「ライカの星」と読切3作を掲載した、ほぼほぼ短編集。
主に犬が主人公か、重要な役割を担う話がほとんど。そのため作者はよく犬好きだと思われるらしいが、犬好きらしい。紙版のカバーを見てもらえればわかるとおり非常に美しい装丁。読む用と保存用に分けたいくらい。

内容は正直、読んでくれぃ…と言いたい。
なんの予備知識なく装丁の美しさだけで手にとったひとは、ところどころで「ぬっ」と顔を出す狂気にびっくりするかもしれない。しかしその物語それぞれにモチーフとなる題材や作者の経験などがあり、しっかりとした土台があって漫画になっていることがあとがき等でわかるので、べつにふざけてるわけじゃないんだな…と納得する。
なんとなく例を出すなら「無敵の未来大作戦」(黒崎冬子)のおふざけ感と「今日の漫画」(史群アル仙)の悲壮感をそれぞれ大さじ3くらいすくって混ぜた感じ。自分で書いておいて適切とは思えない例え方ですけど、でも何となくそう感じたんですよね。

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ライカの星
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犬火の兄弟

犬火の兄弟

光嶽山の奥深くに暮らすのは、山の動物たちと山犬に育てられた一人の少年・ノジ。ある日、それまで山を統べていた神が死に、次期山神を決める儀式が執り行われた。神に選ばれたのは、人間のノジだった。しかしその決定を不服とする山の動物たちによって、ノジは命を狙われ、故郷である光嶽山を追い出されてしまう。深い傷を負ったノジ。その痛みが悲しみとなり、やがて憎悪となった。そして弟の山犬・イノを連れて、ノジは光嶽山への報復を誓う。ライカ犬の逆襲を描いた『ライカの星』の吉田真百合が次に挑むのは、兄弟の悲しき復讐を題材にした犬漫画。

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