島本先生の完全にファンになりかけてます。
島本先生、すごくギャグが面白いですね。簡単に笑わせられるツートップが下ネタと意味不明な奇声&動きだと思うのですが、それらを一切使用せずにここまで笑わせられるというのは、本当にすごいことだと思います。 しかもギャグの面白さだけでなく、マンガ作品としてもストーリーがまた面白いんですよね! アオイホノオを必要に駆られて読んで島本先生に興味を持ち始めたのですが、こちらの作品を読んで、ますますファンになりかけている自分がいます。もし可能ならサインが欲しいマンガ家の5位以内には入ってきています。 「アオイホノオ、気にはなってるんだけど長いんだよな」って躊躇されている方は、こちらの本で合う合わないをテストしてもらえるといいと思います。作風はほぼ同じですので。
この作品の存在を知ったのは中学時代だったのですが、地元の書店では購入出来ず、政令指定都市で買えたのが良い思い出でした。
最初の竹書房版は帯の推薦文が高橋留美子先生で、他の版では収録されていない写真を使ったマンガもあります(中津賢也先生も参加してました)。
デジタルが導入される前の漫画の現場というのは、こんな修羅場が沢山あったのだろうと思わされる描写もあり、漫画史における貴重なドキュメントとしての側面もあるのではないかと(勝手に)想像しています。
逆境ナインと並ぶ、90年代の島本先生の代表作であり、未読の方に是非読んで欲しい作品の一つです。