ビールの苦味は必要ですか?
オムニバス作品でどれも面白い!どれも少し捻りのある物語とほんの少しの寂しさがピリッとストーリーを引き締めて、淡い共感を生んでいる気がする。友達と離れる寂しさや、どこか場所を思い出す寂しさ。気持ちの寂しさ。誰もが通った寂しさをスパイスに読ませるとか天才だと思う!
君がいつも隣にいてくれる幸せ。ビールのプルタブを開けるといつもそこにいる、僕の素敵な飲み友達、「麦酒姫」。彼女と(を)飲むのが大人になってからの楽しみになっていたけれど、そんな日常にも変化があって……。表題作の『麦酒姫』の他、8作品を収録。平凡な日常にこそ「大切」があることを気づかせてくれる、切なくあたたかい作品集。
ひとつひとつの作品は、まるで別人が描いたように感じる。
でも、共通するものは、心の奥底をしっかり掴まれる感じ。
短編ですが、しっかり重厚感があり、奥行きも感じる。
私は、『みよちゃん、どこに行く?』が、好き。
くまん太が、みよちゃんが泣いているのを知って、助けに行くお話。
泣けます。