やばかった
私の語彙力では安っぽくなってしまいそうで何も語れない気がしてしまうけど感想書きたい気持ちが勝る。 浮遊兄弟が好きだなぁ 全体通してノスタルジックな雰囲気で、ゆっくりしていて、それでいて表面的ではなく内面が露わにされていて、気持ちのいい作品集。
旬才作家、大注目の処女短篇集! 母と娘、姉と妹、双子の兄弟、職場の同僚… 1番近いあなたのことが、1番わからない。私たちの6つの人間模様を、時に優しく、でもごまかしなく描く、期待の新鋭による処女短篇集。■収録作品 たまご/じきに春/エリコとカナコ/前後左右へ/星に願いを/浮遊兄弟
みんなそれぞれ複雑な事情を抱えてる、というのをここまで細かく具体的に、でも同時に詩的に描けるのが素晴らしい。会話が活き活きしてるし、シリアスな出来事の最中にふと浮かぶ変な妄想とかもいちいち現実味があって、人生だなという感じ。ものすごく辛い体験でもないとこんなこと考えない(辛過ぎて逆に醒めた目線で自分を見る状態というのはなかなか想像で描けないはず)と思うし、ちゃんとここまでの作品にまとめ上げるのにはかなりの力が必要だと思う。感服しました。