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艶々先生の描く女性の生き様が好きだ。
性別うんぬんではなく人間ですもの、強いだけでも弱いだけでも生きてはいけない。善も悪も可愛いもかっこいいも真面目もふしだらも全部含めて人間ですもの。
この作品の主人公・雫もそういう人間で、仕事は時間内にバリバリこなしてその後はエロいことばっかりして、二面性のある女…と見せかけて二面どころじゃないんですね。
しっかりしてるのにダメ男に引っかかってしまう愚かさも、引っかかっているように見せて自分の欲望を発散させるしたたかさも持っているんです。二面じゃなくてなだらかに一続きになっているんです。
女だもんね、いや、人間だもんね。他人が感情移入したり現状を噛み締めたりする間もなく雫の人生は展開していきます。
漫画として長い方ではないから故、ストーリーを重視すると雫の変化に戸惑うひともいるでしょう。でも、素直なだけ。感情も現状も常にアップデートされて変わっていく、それこそがリアル。
いっちばん最初に提示された「5時まで待てない」と最後に提示された「5時まで待てない」の意味合いの変わりようが凄いです。
このラストを予定してタイトルをつけてオープニングを描いたのならば、艶々先生は大大大大大大天才です。
描いてるうちにたどり着いたとしても、大大大大大大大大天才です。
マンガ編集者には、やってはイケないことがあるッ!! マンガ編集者の高葉雫、30ウン歳は、仕事はキッチリでも5時になると決まって会社を出てしまう。そして向かう先はいつもの…。悩み多きアラサー女子編集者が遭遇する前代未聞のエロティック! 職業倫理を超えるのか? それとも…?
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