魔少年ビーティーとはうってかわって
魔少年ビーティーは割りに丸っこく若干遊戯王っぽい絵柄だったのですが、絵柄的にはこの辺りで既にJOJOと言って良いですね。 ジャンルも若干SFっぽさも入った特殊能力バトルアクションもので、結構ビーティーから変えてきました。逆に頭脳戦要素が後退してしまい、まず間違いなく謎解きはしない感じの主人公となっています。 これは完全に好みの問題なので合わない人はスルーしてほしいのですが、個人的にはビーティーの方が好きでした。 JOJO(特に初期)好きの人はまず間違いなく楽しめると思います(そういう人は既にこちらも読んでる方が多いと思いますが・・)!
『ジョジョ』の荒木飛呂彦先生の連載2作目の今作
イタリア旅行で肉体美にこだわった
ルネサンス美術に出会い、
そしてリドリー・スコット監督の
『エイリアン』を見て究極生物という
概念に気づき作り上げられた作品です!
バオーという寄生虫みたいな生物に寄生され超人的な生物に変身できるようになった育郎を主人公に小さな女の子を助けるために戦う超王道ストーリーです!
『エイリアン』のイメージを少年漫画的な
フォーマットに昇華させた見事な作品です。
当時B級と呼ばれながらも画期的なアイデアが詰まったホラー映画のエッセンスを
少年漫画の中に持ち込むという
革新的な荒木流創作術が開花した
荒木先生の歴史の中、そしてマンガの歴史の中でも大きな転換点となる作品だと思います
ので、荒木ファンだけでなく全マンガファン必見の作品ではないでしょうか?
主人公の育郎が戦闘中は喋れないので、
代わりにナレーションが心情などを説明してしまうので感情移入がしにくいという問題点があるからか、打ち切りとなってしまった
作品ですが、この打ち切りは後の『ジョジョ』での大爆発に繋がるので、
意義のある打ち切りだったと思います。