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鯖ななこ先生ってflowersでヤギの4コマ描いてる人…という認識だったのですが、今回人間の女性が主人公のお話を読んで一気にファンになってしまいました。人間関係と心の動きが繊細に柔らかく描かれていて、もうずっと読んでいたい…!
幼い頃に両親に捨てられた主人公・喜代恵は、祖母のたばこ屋で働きながら日々淡々と生きている。母と一緒に遊園地に行った日に、母が家を出ていき二度と帰らなかったため、喜代恵はうれしいことがあると不安になってしまう。
あるときから、爽やかな青年・壮介が度々やって来るようになり、気づくと彼を家に住まわせてやり、彼の代わりでバイトに行くようになっていた。そんなとき、家に母が尋ねてきて…。
客観的に見れば壮介はヒモで、喜代恵は利用された女で、2人とも出会ったことで人間的に大きく成長したりはしません。
だけど少しだけ変化はあって、引っ張り出してハロ(日暈)を見せてくれた思い出や、お洒落に垢抜けた容姿が今も残り、壮介が去ったあとの喜代恵の日常は今までとは違ったものになっている。
この全くドラマチックじゃない、現実的で静かな変化がとても良くてじんわり来ました。
鯖先生の人間を描いた作品、もっと読みたい…!
私のモノクロの世界に、突然現れたのは──!?(月刊flowers2020年10月号)