喪女が出会ったのは美形のオネエ!
主人公・藤子はいわゆる喪女。自分を卑下しまくりです。ゆるふわ可愛い親友の久美に連れられて嫌々ながら参加した合コンで出会ったのは、美形のオネエ小柳。合コンでの振る舞いを説教するくらい藤子をほっとけなくなった小柳は、自分に自信を持った「女」になる手ほどきをすることに。似合うモテ服を選んでくれたり、擬似デートをするうちに、小柳の優しさに惹かれる藤子。でも私はあなたの恋愛対象じゃないし、選ばれないことを分かってるから余裕があるの…と思ってたら、えっ、小柳さんってバイなの…?正真正銘のラブストーリーです。まさかの展開にこれからどうなるのかワクワクしてます。
いい話だった…。
順調だと思っていた婚約者である彼との関係が、彼が突然居なくなったことで、知られざる過去が次々に明らかになり、崩れそうになります。
「家族になる」とはどういうことかを描いていると思うんですが、途中に主人公の
「彼のことは信頼してたからあまり詮索しなかった」
的なセリフがあり、信頼ってなんなんだ?という、もっと前の段階の事を考えました。
彼は母親が亡くなった山へ死にに行ったのかなと思ったんですが(もしかしたら彼女が行かなかったらそうしてたかも)、最後は舞台である山から見える景色のように今までのモヤモヤが晴れ渡ったようにスッキリした結末でした。
山の上の結婚式、いいかもしれませんね。誰も来てくれなさそうだけど。
もしかしたらこの話が「山と食欲と私」を描くきっかけになったのかなと少し思いましたが、どうなんでしょう。