ガラガラ声を持つジェマと、庭に囚われた妖精のお話。タイトルにある「死」を連想するような雰囲気はなく、爽やかで幻想的なファンタジー作品です。

結構昔に描かれた読切(2014年のLaLa7月号掲載)を花ゆめAiレーベルで電子書籍で販売したもの。ページ数は40pと少ないですが買って正解でした。

名前や設定から察するに、草川為先生の新作もっけの箱庭」のベースになってる作品なのでしょうか。そちらも読んでみたくなりました。

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美は乱調にあり

大正破天荒ラブストーリー

美は乱調にあり
無用ノスケ子
無用ノスケ子

瀬戸内寂聴さんの小説を漫画化したもの。史実を踏まえた歴史マンガの面白さと、愛憎入り交じったラブストーリーの描き手として、柴門ふみ先生はこれ以上ない適任者であると感じました。しかも「東京ラブストーリー」のキャラクターは「美は乱調にあり」から刺激を受けてのものだそうで、その繋がり方には妙に納得感があります。 本の主な内容としては、大正時代の雑誌「青鞜(せいとう)」で活躍されていた、今でいうフェミニストの先人となる女性達、平塚らいてう、伊藤野枝、神近市子、そして革命家で、プレイボーイの大杉栄を中心とした、それぞれの人間模様が描かれています。 主人公・伊藤野枝は、若くして結婚して子どもを出産しますが、不倫して家を出てしまう所など、瀬戸内寂聴さんの人生とも似てます。そして、不倫を超越した恋愛を「フリーラブ」と称し、互いに自立した男女関係こそが古い価値観を壊し、革命に繋がるのだ!と熱弁。当然、こうした思想・価値観は政府からの反発を受け、世間からはスキャンダラスな扱いを受けるわけですが…。 後半になるほど歴史的には面白くなるはずが、昼ドラみたいになってしまったのが少し残念。ページが足りなかったのか事実の羅列だけで、最後に甘粕さんが出てきても誰?状態になる人続出だと思います。私も村上もとか先生の「龍―RON―」で描かれた時代の知識しか無いので、この時代の事はもう少し勉強せねば。

空っぽのやつでいっぱい

初期の作品を読んでみました

空っぽのやつでいっぱい
無用ノスケ子
無用ノスケ子

名前は耳にしたことはあるけど、実際に手に取る機会がなかった作家「アボガド6」さん。(読み方はアボガドロクさんだという事を最近知りました)表紙がオシャレで雰囲気も良いし、なんとなく面白そうな短編を描かれてそうなイメージがありますが、いわゆる「漫画好き」と言われる人達からの評判をあまり聞かないのが不思議です。漫画家というよりイラストレーターの印象が強いからでしょうか。本屋でも見かけたことがなく、ここマンバでもクチコミが0件の状態でした。とりあえず1冊だけ読んでみようと、初期作品と思われる『空っぽのやつでいっぱい』(KADOKAWA、2017年)(※タイトルが阿部共実作品っぽいのが何か気になる)を買ってみました。 絵はシンプルな線で上手いイメージが強かったのですが、初期の頃は、絵が荒くて意外でした。ストーリーは中盤まで面白い話とそうでない話の差があり、若干辛くなりましたが、ラストに向けて各話の繋がりが見えてきて、最後まで読むと群像劇としてよく出来ています。一応の満足感は得られましたが、それでも短編モノとしてはややパンチが弱い印象を受けてしまいした。初期作品だけで判断するのも良くないので、もう少し最近の作品も読んでみようと思います。

本場ぢょしこうマニュアル

80年代女子校の日常

本場ぢょしこうマニュアル
無用ノスケ子
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「その女、ジルバ」で手塚治虫文化賞を受賞した有間しのぶ先生のデビュー作。デビュー雑誌はヤングマガジンだったんですね。しかも、2巻で「作者は女子高校を卒業して大学生になりましたが」とありますので、もしかしてデビュー当時は現役女子高校生だったのでしょうか!?驚きです。1982年から8年間に及ぶ長期連載だったそうですが、青年誌で女子校日常マンガなんて、当時のヤンマガ読者さんに受け入れられていたのか気になります。絵について少し触れますけど、大変失礼ながら絵はほとんどノートに描いたような絵でした…。(漫画原稿用紙でもない?)トーンも使われてないようで、落書きにしか見えないコマもありました(←ホント失礼!)でも、絵がどうこうより、漫画に描かれている人達が面白いんです。淡々と学校や周りの出来事を描いてるように見えて、実に多種多様な生徒たちが漫画に登場します。よくある思春期の一コマであっても、一人ひとりの内面に踏み込んで描かれています。だからギャグ漫画なのにどこか嘘っぽくなくて、その人の本音を感じるのです。このような人間への観察力・洞察力こそが、有間しのぶ先生の凄いところなのだなあと思いました。

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花ゆめAi サテライター

花ゆめAi サテライター

草川為の学園ラブファンタジーを復刻。尚は都の幼なじみでずっと好きな人だけど、高校に入ってから微妙に距離を置かれている。放課後の教室でふたりきりになった時、「ちっちゃな尚」が飛び出してきて!?(50P)(この作品はコミックス「八潮と三雲」2巻、ウェブ・マガジン:花ゆめAi Vol.59に収録されています。重複購入にご注意ください。)

花ゆめAi 僕の棺で晩餐を

花ゆめAi 僕の棺で晩餐を

短編集「僕の棺で晩餐を」から表題作を著者が自選復刻。雪の中、足をくじいたロヴィサを助けたのは白い吸血鬼・アシュリー。牙を失い、死を待つばかりのアシュリーはロヴィサを手元に置くが…。(40P)(この作品はコミックス「僕の棺で晩餐を」、ウェブ・マガジン:花ゆめAi Vol.44に収録されています。重複購入にご注意ください。)

花ゆめAi 怪盗マグの一部始終

花ゆめAi 怪盗マグの一部始終

2012年LaLaDX3月号に掲載された、コミックス未収録よみきり!やましい金持ちを狙う怪盗・マグ。ある時マグを改心させようとしている伝道師・ウルと出会った彼女は、正体を隠して関わるが…?(51P)(この作品はウェブ・マガジン:花ゆめAi Vol.27に収録されています。重複購入にご注意ください。)

花ゆめAi 水無月ロダニズム

花ゆめAi 水無月ロダニズム

2009年LaLaDX7月号に掲載された、コミックス未収録よみきり!美術館でバイト中、泥棒に監禁されたユノ。その目の前で、雷に打たれたブロンズ像が美少年になって動き出し…!?(30P)(この作品はウェブ・マガジン:花ゆめAi Vol.25に収録されています。重複購入にご注意ください。)

年年百暗殺恋歌

年年百暗殺恋歌

【電子限定描き下ろし6pショート付き!】暗殺を生業とする灰星家の姫・鷹十里に全てを捧げ生きる美少年・雷火。二人は心を隠し暗殺の旅へ…。 (このコミックスには花ゆめAi Vol.11,13,15,17,19に掲載されたstory01-05を収録しています。)

もっけの箱庭

もっけの箱庭

美しい景色を自分だけのものに…江戸の昔からそんな思いを抱いた人々を魅了してきた「箱庭」。その中には「もっけの箱庭」と呼ばれるものがあり、庭には「主」が住まうという…やむを得ない事情から箱庭専門庭師となったれんだが!? 草川為が描く植物×あやかしファンタジー!

刀剣乱舞学園~刀剣乱舞-ONLINE-アンソロジーコミック~

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大人気刀剣育成シミュレーションゲーム「刀剣乱舞ーONLINE-」が学園アンソロジーに!人気作家たちが描く愛情たっぷりの作品が艶やかに華や かに始まります!!

とうきょう小鬼らいふ

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彼氏に二股をかけられフラれた、ふみ。クリスマス前の東京で独りは辛すぎる…。そんなとき、小鬼の百間が秋田からホームステイしにやって来る!! 周囲に鬼だとバレないよう気をつけながら、2人は東京でハッピーに暮らせるのか?

龍の花わずらい

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次期当主シャクヤには婚約者が二人!? さいしょの婚約者ルシンが行方不明となり、代わりにクワンが許婚となるが、ルシンが帰還!! 一年後には、シャクヤの気持ちに呼応して増える刺青の花=婚約の証がより多く咲いた方が婿として迎えられるが??!?

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