楽園までどのくらい?いや、目の前に。

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この単行本の後半は『純水アドレッセンス純水アドレッセンス』の追加エピソード。養護教諭×生徒のカップルの、生徒が卒業まで逢瀬を止めようと悩んだり、結婚式とその先を考えたり、卒業後に学校に残される教師を想ったり……次々と訪れる「区切り」と向き合い、精一杯に恋を生きる物語が、爽やかに鮮やかに描かれている。

『純水アドレッセンス』を読んでいる人は、これは絶対読みたいはず!

そして前半は『楽園まで、あと…』という作品。『楽園』誌で中村明日美子中村明日美子先生が連載されていた『おはよう楽園くん(仮)おはよう楽園くん(仮)』の二次創作に勤しむ同人作家(年上)と、その恋人(ワンコ)の百合。因みに『おはよう楽園くん(仮)』は、BLである。

二人の「区切り」は同人誌即売会。印刷所の締切を巡ってアレコレしたり、原作の新展開に萌えたり、推しカプで微妙な感じになったり……色々あっても怒涛の即売会を乗り越えて、二人は……という感じのお話だ。

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遠い将来を考えると、同性カップルでなくても、不安になる。だからまずは目の前の「区切り」を、一つひとつ精一杯に満たされる。それの積み重ねが、確かな将来なのかもしれない……そんなメッセージが、全体を貫いていると感じた。

楽園まであと、どのくらい?という問いには、「先ずは目の前のオアシスで喉を潤そう」と答えたい。

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そしてもし興味がおありなら、『おはよう楽園くん(仮)』も一緒に読んでみると面白い。二人が何を見て悶えていたか、とか、二人の繰り出すセリフの元ネタなど……色々分かって面白い。そして中村明日美子先生の引く美しい曲線と、カワイイ楽園くん(仮)の、微妙に醸し出されるエロスが癖になりそう。

BLは守備範囲外の私でも楽しめた、愛らしい小品!

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