あらすじ
“月曜日に女性に触れると、過去に心中した女生徒に呪われる”という噂のある女子校高瀬は女子寮で平穏に暮らしつつも、噂に不安な気持ちを抱いていた。そんなる日、裏庭で泣いている少女――真白純鳥と出会う。新しいルームメイトである純鳥は、噂を気にせず触れるため、校内で目立つ存在となっていた。彼女はある理由から「学校を出て行きたいから、恋人のふりをしてほしい」と高瀬に懇願する。“恋人のフリ”をするうちに、純鳥への抗えない想いを抱える高瀬のとった行動とは…。※著者あとがきは収録しておりません
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その女子校で、まことしやかに囁かれる噂。月曜日に女子に触れると、心中した生徒に呪われる……皆がその噂に怯える中、転校生の真白は、タブーを犯す様に皆とスキンシップを取り、恐れられる。 何故そんな事をするのか……真白の涙と本心を見てしまった先輩の高瀬は、真白に惚れつつも、彼女の願いを叶えてやろうとする。 真白の願いは…… 「恋人のふりをして」 ♡♡♡♡♡ ある目的の為にタブーを犯す真白。自我を通す彼女の真っ直ぐさは(強気な時も涙する時も)最初から最後まで、強烈だ。 先輩の高瀬をからかううちに、変化していく真白だが、その時々の真っ直ぐさは変わらない。 一方、そんな真白に惚れ、彼女の願いのために何かしたいと願う高瀬は、次第に従順な生徒の群れから離れ、自分の意思を表明する様になる。最初弱々しかった高瀬の視線は、次第に強い眼差しとなり、恋と決意の表情にドキッとさせられる。 大切な人の為に、強く真っ直ぐであろうとする二人は、学園の呪いに打ち克つことが出来るのか……。 高瀬が入れられた反省室に隠された、過去の恋人達の手紙など、謎めいた雰囲気に心ときめく。手紙のイニシャルが仄めかすものとは……分かりにくいけどそれがいい!