#1巻応援 好きなもの興味のあるもので世界は変えられるにコメントする
服福人々―ふくふくひとびと―
服にあんまりこだわり無いって人も是非!
服福人々―ふくふくひとびと― 坂本拓
なかやま
なかやま
どちらかと言うとお仕事マンガとして描かれがちな「衣服」を趣味として扱うことで、生活がかかった仕事マンガとは違う、肩肘の張らない程よいテンポで自分の中に入ってくる良作です。 主人公の佐久間(サク)も元々服が好きな状態から物語が始まり、元デザイナーの廻谷と出会うことで世界が広がっていく形で進行していきます。 ここが良いなと思ったのですが、あえて0→1ではなく、1→2にすることで "ダサかった主人公がこんなにかっこよく!?"みたいな鼻につく部分が無いです 内容自体も各話でファッションのテーマを絞りつつ、ショッピングを通して廻谷がやさしく教えてくれます。 自分も読んでいて「なるほどなー」な部分も「わかるー」な部分もあり、服に対する見方が広がりました。(ファッションコラムがめっちゃ面白い) 作者さん自身がきっとファッションが好きだろうし、ちゃんとお店に取材もしている すごく丁寧なつくりであるのがわかります。 おそらく監修にMEN’S NON-NOが入っている部分が流石集英社感! 服好きな人にももちろん読んでもらいたいですが、服とかあんまり興味ないし・・・という方も、この作品を読むと服買いに行きたくなりますよ。 この作品が多くの人に読んでもらえれば日本はもっとオシャレになる!
ねずみロワイアル
かわいい恐怖の殺し合い #1巻応援
ねずみロワイアル
兎来栄寿
兎来栄寿
『ムムリン』や『オオカミの子』の佐々木順一郎さんのかわいい絵柄で描かれる、残酷なバトルロワイアル。 そう、まさに高見広春さんの『バトル・ロワイアル』と同じようなクラスメイト同士の殺し合いが描かれていきます。1999年に出てリアルタイムで読んだ小説が、四半世紀経った今でもこうして色濃く影響を与え続けてフォロワーを生んでいるのは感慨深いです。 基本的なルールも『バトル・ロワイアル』に準拠しており ・殺し合いは島で行われる ・生徒たちには全員爆発する首輪が付けられている ・島にはランダムで刃物や銃器など武器が配置されている ・1日ごとに禁止エリアが設定され行動エリアが狭まっていく といった具合です。進化しているのは、スマホのような携帯端末でさまざまな情報を得られるということ。ただそれもどこかで充電ができないとずっと使い続けることはできないという制約も面白いです。 殺し合いのゲームが進行する傍らで頻繁にエモーショナルな回想が挟まっていく構成もまた『バトル・ロワイアル』を思い出します。それぞれの同級生たちが、普段の学校生活では見られない陰の姿を持っていたり、非日常だからこそ剥き出しになる感情を表したりといった醍醐味の部分もしっかり描かれていて刺さります。本家も、もちろんゲーム的な部分の面白さもありつつ思春期の少年少女たちが織りなす人間ドラマの模様が名作を名作たらしめた部分ですからね。 同じネズミでありながらそれぞれのキャラクターがしっかり描き分けられているのもすごいです。外見は似ているにも関わらず、それぞれがちゃんと個性的に立てられています。そして、このかわいさがあればこそ本家さながらの酷薄な展開が引き立ちます。 血と裏切りに塗れた島で、彼らの運命はどうなるのか。どのような結末を見せてくれるのか。目が離せません。
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