鬼頭莫宏原作、世界の法則を「改変」する新連載
娘をストーカーに殺された男の前に突如(あまりにも突如)現れた“改変者”と名乗る少女の手によって、「殺人者を殺せば、被害者が生き返る」世界に改変された第1話。 そして男は娘を殺した犯人を追うことになるのですが…サスペンスなのかどうなのか。 https://comic-days.com/blog/entry/yorisirotrunk この対談のなかで “ある話の後から、この作品の狙いがなんとなくわかってくると思います。” という鬼頭先生のコメント…気になりすぎる。
思考実験的で面白いなー
・現行の法律では人を2人以上殺さないと死刑にならない
・改変された世界では、殺人者を殺せば被害者は甦る
・犯人が自殺したら被害者は戻らない
・自然死でも被害者は戻らない
ここからいろいろ考えていくと楽しい。
そもそも犯人を見つけられなければ復讐は果たせないから名前変えてたり、海外行ってたらその時点で難しい。
探偵も殺人幇助になるからと協力してくれない。
・複数人殺した者を殺したら、被害者は全員生き返るのか?
・被害者を甦らせるために殺人罪の死刑制度が整ったとして、もし冤罪で死刑にしてしまったら?
死刑執行官は、3人いて誰がスイッチ押したか分からないようにするっていう話があったりするけど、冤罪だった遺族は執行官全員を殺しにいくことになる?
妊婦を殺した殺人者を殺した場合、妊婦は生き返っても間接的に死んだであろうお腹の子は生き返るのか?
殺し合いの連鎖が少しずつ広がっていき無限に続いていくのでは?
戦争は?
例えば、核爆弾で死んだ人たちがいたとして、犯人は誰になる?開発者?製造者?判断を下した人?現場の兵士?
こういうことになったらどうする?と話題にあげたら単純に盛り上がりそうなだけに、どこまでどう描かれるのか目が離せない。