読んだひとだけが闘える世界で 

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閉塞感を打ち破る何かが欲しい。火星人でも魔法でもなんでもいいから、ここをぶち壊してどこかに行きたい。

外界から隔離された凹村という小さな村。少年少女少年少女たちはどこにも行く場所がないと嘆いたり、ここが世界のすべてだと目を伏せていたり、閉塞感に包まれながらも平和な日常日常を過ごしている。
ある日、物体Xが落下する。

何も変わらないと思っていた世界に、非日常がやってきたらどうする?
宇宙人が侵略してきたら、窓からテロリストがやってきたら、異世界に転生したら。
平和すぎてつまらない日常を変えたくて、ありもしないことを夢想する。起こり得ないと思っているから、誰もが一度は通り過ぎる妄想。
本当に起こったら、どうする?逃げる?
わたしは闘う?見て見ぬふりをする?撃ち落とす?
闘う妄想はしていても実際は体が動かないかもしれない。恐怖すら感じず、人ごとのように過ぎ去るのを待つかもしれない。
だって、そんなことあるわけないんだから。

凹村ほど閉ざされてないにしろ、何もない、絵に描いたようなくそド田舎で育った。
日常に疑問すら持たない周囲の人間に辟易しながら、カラオケとかセックスとかお手頃な娯楽を消費する青春を送っていた。
凹村みたいに閉ざされた空間で、インターネットだけが世界だと思っていた。
そんな青春から逃れていつの間にか大人になっていた。
ところで。
どこか新しい場所へたどり着けた?
物体Xが落下したらどうする?
火星人が侵略してきたらどうする?

西島大介西島大介先生が描いてみせた答えは、実にクールだ。

クライマックスの怒涛の畳み掛けがもの凄い。滅茶苦茶じゃねえか、投げっぱなしじゃねえかと思う人も少なからずいるのではないか。絶望的だと思う人もおそらくいるだろう。
わたしが見たのは希望だった。
確かな闘い方を、ひとつ教えてもらった。
この世界はつまらないしちっぽけだ、それなのに見えてない部分や知らない部分が多すぎる。何もないように生きることだって、難しい。最悪で滅茶苦茶で容赦のない世界で、わたしたちはは生きるしかないのだ。
ならば。この方法で闘おうじゃないか。

パルプンテなんて待ち望んでる暇があったら、読みましょう。そして、世界と闘おう。
最後まで読んだらきっと、闘えるはず。

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